新春特別企画☆ハッケヨイ!の初期設定大公開(その2)


 というわけで前回からの続きで、ハッケヨイ! の初期設定を公開します。


 このバージョンは執筆している途中のバージョンで、色々書き加えたり変わったりしています。


 この設定が執筆当時でほぼ決定稿だったような気もします。

 使わなかった設定とか色々ありますが。


 そんな感じで、それではいってみよう!


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・女版大相撲(女相撲)が存在する世界で、ヒロインが幕下で頑張る話(異能あり)


 ファンタジー(あるいはインチキ日本ファンタジー)世界版


 タイトル:はっけよい!(仮)


 テーマ:可愛い女の子が相撲をする話



 ファンタジー日本風(?)異世界で・美少女・美女が廻しを締めて相撲(SUMOU)をする、ということを見せたいだけの話。それをプラグマティックに描く。


 相撲で頑張る女の子のかわいい、美しい姿を描く。


 女の子の可愛らしさ、美しさなどを描く。


 女子相撲のエロティックな感じ(廻しを締めた女同士が組み合って格闘するというエロさ)。それをプラグマティックに描く。


 何かを達成することで得られる感動。人死などではなく感動を生み出す。


 相撲は相撲だけどやっていることはSUMOU(ニコニコ動画のアレ)(個人的にはテニヌをやりたいんです。普通に相撲をやってもつまらないので)


 異世界感をいかに出すか。


 文章はシンプルに。装飾語などをできるだけ減らす。


 設定はあまり多く書かない。設定はほぼすべて「演出」や「(地の文)描写」として見せる。(読者のための)説明ゼリフはなるべく書かない。


 設定は過多だが、ほとんど意味がない(エヴァのように)。


 キャラはあまりゲスにしない。が、もうちょっとキャラクターをヤンキー的にすべきか?

 HIGH&LOWの美少女版みたいな感じで。あと豆腐プロレスとかマジすか学園みたいな感じで。


 物語は消費されるけれど、キャラクターは残る。


 キャラクターの言っていること(建前)と内心で思っていること(本音)のギャップを面白く見せる。その本音を名言にする。

(例:天ノ宮(表の人格)は、一見お姫様(お嬢様)だけど、実は内心ではとても毒舌)


 承認されたい人々、承認欲求の強い人々の物語。自意識の大きい人達の物語。

 エヴァ(庵野監督)・俺ガイルの後を継ぐ作品を目指す。



 世界設定


 中世~近代(現代?)ヨーロッパ~オリエンタル風ファンタジー世界

 あるいはインチキ日本(亜細亜・オリエンタル)ファンタジー世界(多分こっちになる)


 アメリカ大陸みたいな場所にいる日本人?


(割りとこれだけを説明したい・印象づけたい。以下いらない?)


 どんな世界かと一言で言うと、神々と魔法が実在する、プラグマティズム(実用主義)な世界。



 様々な世界から人間が転生してきたり、様々なものが流れ着いてきたりする世界。

 そのうちの一つに相撲(スモウ)があり、多くの国でスポーツとして楽しまれている。


 が、流れついたものはこの世界の人々によっていろいろな解釈がされ、時には変な方向にネジ曲がっていることもある。


 流れ着いたものは魔法技術により強化されたり発展されたりする。

 あるいはこの世界では役にたたなかったものも多い。


(異世界転生ものを皮肉った展開・設定にする)


 また魔法や特技や能力や異能などは人によって使えたり使えなかったりするので、科学技術も発達しており、特に平民などによって多く使われている(それを開発・発展・改良などしているのは脳が発達した学者系クラスなどであるが)


(ここまで)



 相撲は男性だけでなく女性でも行われており、女子大相撲が開かれている。


 なぜ女子も相撲をしているかというと、神々が好んだから。それ以外の何者でもない。


 相撲の基本的なルールは共通しているが、肉体だけではなく、魔法などを使っても良いことになっている。そのため突っ張りと見せかけて火の玉が飛んだりするのは日常茶飯事である。


 魔法の乗った突きや張りなどにより、組衣(レオタード)が吹き飛んで胸が露出したり、皮膚がちぎれたりするのは極当たり前の光景である。


 投げが決まると土俵に穴が空いたりする。



(表現とかはSUMOU(ニコニコ動画のアレ)を参考にする)



 治療魔法や蘇生魔法なども発達しているため、時には(観客も含めて)死者も出るほどの過激ぶりである。

 相撲だけでなく、カラテやボクシング、柔道・柔術、その他の格闘技などの要素も加わっている。

 立ち会いなどが流派によって異なるとか?


 その場合、取り組みのときに、二人の力士のうちどちらの立ち会いなどを選択するかは、


 1.番付の上位


 2.番付が同じ時は、その何日目かで決める。奇数日が東、偶数日が西の立ち会いになる。


 の順で決定する。


 禁じ手なども微妙に異なる。



 相撲としては現実世界の土俵上で行われる取組中に、組むなどした際に、お互いの持つ「世界」をぶつけ合って、その結果押し合い、組み合いの勝負が決まるという「結界取り組み」という勝負概念もある。高位の力士になるほど、この取り組みのウェイトが大きくなるようである。結界取組の様子は、魔法能力の高い者などは、結界に同期して見ることができる。


 番付に関して言うと、幕下と十両以上で扱いに大きな差が異なるのは現実の相撲と同じだが、十両の人数が現実よりもかなり多く、十両の中にも階級(「何枚目」のような感じで)がある。


 また幕内も細分化されており、歩兵(従者)、騎士、魔術師、神官、大臣、宰相などと言った番付(地位)がある。


 また人数が非常に多いため、マクシタ以下とジュウリョウ、そしてマクウチは、同じ都市でもそれぞれ別の場所で開催される。


 力士は神職として扱われ(特に女子はその傾向が大きい)、高位になるほどその身に神々・純神格・英霊などを下ろして相撲を取ることが通例である。そのため、番付にその神の位として載る力士もいる。高位の神になると、ヨコヅナ(横綱)と同位として扱われる場合もある。


 またそういう神格級の力士だけが参加できる階級というのがある?

 


 女子大相撲は基本的には男子と同じ。ただし競技時間は三分間(ここは男子と同じ?)で、力士はまわしの他、組衣と呼ばれる装束を着て相撲を取る。また、髪型は長い髪はまとめること以外は自由である。


 組衣は、幕下以下は現実の女子相撲のレオタード(シングレット)とほぼおなじ。十両以上はそれぞれが持つ職能や能力などに合わせた装束を着ても良いことになっている。

 また、装束に合わせた化粧まわしや布の(スカートを一部分切り取ったような)さがりをまわしにつけて相撲を取ることも特徴である。


 男力士(スモウ)と女力士の最も大きな違いは、男は士族として扱われるが、女は巫女なので神職として扱われることである。そのため女子は結婚したら即引退することになっている。

 

 ヨコヅナクイーン(横綱)を含めたマクウチ上位はかなりのステータスで、爵位が与えられることもある。それを狙って男が言い寄り、また女力士の方も安定した生活を求めて、結婚して引退することが多い。なのでヨコヅナクイーンなどの上位地位は、空位となっていることも多い。



 場所は、皇国や各国の首都や大都市などにそれぞれ相撲組合があり、それぞれ3~6場所程度行われている。またトーナメント戦や、天皇杯や国際大会なども開かれる。


 マクシタ以下の女力士は貧しいので、バイトで神殿(ジンジャ)経営の置屋で働いていたりしている。

 ジュウリョウ以上だと、アイドルカツドウしたり、皇族や貴族や士族、カネモチなどに枕営業したりする。


 オヤカタのヘヤは大きい方の部屋。今の九重部屋や高砂部屋の様な感じである。


 スモウベヤは男女ともに首都圏の各地にある(ネサーリル相撲は)。



 物語の舞台はファルレルム(ザウエニア、ファスラム、ファルルーン、アキツシマ、などいくつか命名候補あり)皇国と呼ばれる多民族・他種族帝国で、様々な神々が信仰されている。

 皇王と呼ばれる、かつて建国した勇者(現人神)の子孫であり、神殿群(パンテオーン)の最高神官を兼ねる「皇王(皇帝)」と、それに従う国王(州王・藩王(藩主))、神殿群・教会の神官、貴族、武士、騎士、魔術師などにより治められている。


 あるいは神々による直接統治により、多くの人間は政治にかかわらない生活を送っている。

 神々が大規模魔導演算機に降臨して、皇王や州王、藩主、神殿群(パンテオン)、貴族などを通して、人間(信徒)を支配している。


 神々と魔法によって支配されたプラグマティズムな世界。


 様々な能力や魔法などを持ったり使えたりする職能(クラス)や職業(ジョブ)が無数にあり、それらが多数積み重なった階級社会である。


 それらの職能や能力は、遺伝や訓練などで発現するものがほとんどだが、中にはその人の感情や性格、望みや心の弱さ、コンプレックスなどが職能や能力として具現化したものもある。なので本当に変な能力があったりする。が、その変な能力がSUMOUなどで強かったりする。


 職能が使えるものは職能者・職能種クラッサーと呼ばれ、魔法能力者は魔法者・魔法種スペラーと呼ばれる。能力的には様々な能力や魔法が使える職能者の方が魔法者よりも上であるが、ときにその魔法においては職能者を凌駕する魔法者もしばしば存在する。


 魔法が使えない平民も多く、彼らは科学技術などを発達させて生活している。


 この世界の「人類」は、すべて神々が創造した「人工存在」である。

 神々は、現在も新しい様々な人工存在を生み出す研究をしており、その実験場の一つとして、「相撲」を使用している。


 オークとかエルフとかジェネミキサーみたいなものもいる(神々のプラグマティズム的な施行の結果で)

 しかしそれらの種族は被差別種族で表には出てこないとか。


 というわけでこの世界は実はディストピア(作者の趣味)。



 あらすじ



 とあるファンタジー異世界。

 そこには様々なものが流れ着いていた。

 その中には相撲もあり、女子も巫女として相撲を取っていた。


 力士だったがとある事情で引退(?)した主人公、鬼金剛(仮)は、女相撲の部屋に居候する毎日。

 それを見かねた宿主の親方(女)は彼をスモウベヤの教官として働けと命令する。

 仕方なしに始めた鬼金剛は、そこで、一人の少女力士と出会う。


 とある皇国の帝都で相撲を取るとある少女は、悩みを抱えていた。

 それは、幕下(マクシタ)の壁を突破できないこと。

 幕下を突破すれば十両(ジュウリョウ)として関取(セキトリ)になれる。

 しかし、そのときになって実力を出しきれずに負け越してしまう。

 悩んでいた彼女に、ある才能を見出した鬼金剛は、彼女の専属コーチになると言い出す。

 そして鬼金剛とヒロインとの特訓の日々が始まった。


 その中でヒロインがご飯を作ったり一緒にお風呂に入ったりと、色々と鬼金剛の世話をして、可愛らしさを見せる。

 そんな彼女に、鬼金剛は惹かれかける。


 その特訓を経て、彼女は自分が強くなっていくのを感じ、と同時に、自分の中に鬼金剛に対するとある感情が芽生えているのを自覚し始める。

 そして迎えた、何度めかのジュウリョウ挑戦の本場所。

 連勝し続けるヒロイン1。

 そしてついに、激闘の末マクシタ上位で勝ち越し、ジュウリョウ昇進を決める。

 ヒロイン1は報告の場で、鬼金剛に告白するが、振られる。



「──言ったろ。俺は人間不信だって。人はいつ誰かを裏切るかわからねえ。今その思いが確かだとしても、いつその気持ちが変わるかわからねえ。だから──」

「──お前の気持ちに応える事はできねえ。ごめんな」


「それに、お前には未来がある。──ヨコヅナクイーンへの道が。それを今、棒に振らせるわけにはいかねえ。その意味でも、お前の気持ちに応えることはできねえ。だから──」

「立派なヨコヅナクイーンになってくれ。ヒロイン1。それが俺の応えだ」



 次の朝、鬼金剛とヒロインは、何事もなかったかのように、以前の師匠と弟子の関係を維持し続けるのであった。

 そして、彼女は相撲道に邁進することを決意する。


 ジュウリョウの土俵。タニマチから送られた真新しい組衣とまわしに身を包んだヒロインの姿があった。彼女は新しい目標へと目指し、土俵上で、立ち会っていった。





 主人公


 名前:


 元四股名:鬼金剛


 三十代前半


 かつてマクウチ上位まで行ったオオスモウ(男相撲)力士だったが、とある諸事情で引退。

 知り合いである女子相撲部屋のオヤカタの家に居候していたが、親方にケツを蹴飛ばされて、ヒロインの専属指導者になる。


 性格は不真面目で怠け者、人間不信。また食に目がなく、よく食う。そのためヒロインとよく盛り上がる。

(鬼金剛と天ノ宮で食っちゃ寝同盟とか)


 天ノ宮が昔憧れていた力士の一人だった。


 しかし本来は女好きで明るい性格だった。が、こういう性格になったの、鬼金剛の現役中に起きた、彼が引退を決意することになったとある事件が大きく関わっている。


 覚醒剤(この世界では、あるタイプのものなら違法ではない)などの軽い薬物中毒か、覚醒魔法などの魔法中毒である。


(松太郎みたいな主人公にするか?)


 力士としては小柄な方。かなりの筋肉質だったが、スモウをやめた後、痩せたとのこと。

 スモウ自体よりも魔法の方において優秀。ある人物の職能や能力が何であるか、見抜くことができる。


 ヒロインのように、術式を体に埋め込んで肉体を強化しているとか。


 かつては神を下ろす資格を持っていた?


 天ノ宮の四股名をわざと間違える。


 昔はかなりの女好きだったが、とある事件で彼女の一人が美人局(あるいは体を使って八百長を仕組んでいた)をしていたのを知り、それで人間不信に陥る。


 現役時代は結構有名だったようで、オオズモウ(男相撲)、女相撲の両方に顔が利き、その他の業界にも知人が多い。


 天ノ宮に恋心を抱かれ、告白されるが、彼女の将来のことを思って振る。

 実は天ノ宮のことを好きになりかけていたが、彼女の正体がやんごとなきお方の娘だと知り、さすがに彼女とは恋愛ができないとヘタレた、というのもあった。

 が、この件以降、恋愛をまたしようかと思い始める。




「──言ったろ。俺は人間不信だって。人はいつ誰かを裏切るかわからねえ。今その思いが確かだとしても、いつその気持ちが変わるかわからねえ。だから──」

「──お前の気持ちに応える事はできねえ。ごめんな」


「それに、お前には未来がある。──ヨコヅナクイーンへの道が。それを今、棒に振らせるわけにはいかねえ。その意味でも、お前の気持ちに応えることはできねえ。だから──」

「立派なヨコヅナクイーンになってくれ。ヒロイン1。それが俺の応えだ」




 ヒロイン(女主人公)


 名前:


 四股名:天ノ宮


 17歳。


 銀髪、金色の目の少女。白い肌に、目は大きくくっきりとしていて、鼻はスッキリ高く、口元が引き締まった口、それらが顔の最適な部分に収まっている美少女。



 才能はあるが幕下上位で伸び悩んでいる乙女力士。

 自称貴族出身で、知識や教養はかなりのもの。

 スレンダーで筋肉質な体格で、身長はやや高め。プロポーションはかなりいい方。胸はかなり大きい。

 どんなに食べても太らない体質。

 ご飯やパン、ちゃんこ(鍋)だけでなく、いろいろなシーンでお菓子とかおつまみとかを口にしては食べている。

 また読書なども趣味で、本(携帯式演算機)などを読みながら食べ物を口にしていることも多い。


 一見、稽古熱心だがそれがなかなか成果として上がらないのが悩みのタネ。

 彼女が言うには、相撲をやっている兄に影響されて相撲を始め、そのまま入門したとのこと。


 年頃の女子らしく可愛らしく明るく振る舞うが、(貴族も含め)普通の人とは思えない気品のある態度を取るときもある。

 基本的には純粋でまっすぐな子。いい子である。ただし、性的に清潔かというとそうでもない。清純に見える子ほど実は……、というパターンである。


 しかし内心はとても毒舌というか口が悪い。しかし、しつけが出来ているので、それを口に出そうとはしない。

 毒舌は教養があるというか上品。その毒舌は主に他の先輩や後輩リキシに向けられる。


 実は怠け者。怠ける方向性としては、色々なことを省力化して、力を出さずにスモウに勝とうというものだった。



 憧れの力士は月詠の華など。


 鬼金剛や兄弟子である先輩,師匠である親方などの世話を色々一生懸命可愛らしくやる。そのさまはまるで小動物であるかのようである。

 鬼金剛に美味しい料理を作ったり、お風呂に一緒に入ったりとか。


 時折、傲慢な(もしくはプライドが高い)性格に人が変わり、怒ったりすることがある。それは一瞬なのだが、あまりにも人が違いすぎて周囲が驚くことがしばしばである。

 鬼金剛が主にその被害者である。自業自得という面もあるが。



 女子相撲力士としては背は高いが、そう体の大きい方ではない(真ん中辺りかやや大きい程度)が、腰を含めた体つきがかなり強く、相撲のセンスはいい。が、型はこの番付になってもまだ固まって(定まって)おらず、そのことも幕下上位で伸び悩んでいる原因の一つになっていた。


 あえて言うなら、「彼女」は基本的な、四ツになっての寄りがメインで、比較的長い時間の相撲、耐える相撲を得意とするが、基本どんな相撲でも取れる。これが「型が定まっていない」原因の一つでもあった。

 我慢強く、どんなに押されたりつっぱられたりしても前に出ることを信条としているが、それを型だと思っていないところがある。


 皇族だから耐える(我慢する)ことに慣れているため、こういう性格になった?



 型が定まっていないゆえ、突拍子もない相撲を取ることがあり、周囲を驚かせる事も。

 例えば土俵際で追いつめられた場合、投げを打つことがあるが、それは逆転のためではなく、物言い同体を狙ってであり、一度対戦をリセットする。もう一度取り組みをするということを狙って投げることがある。

 また不利な状態になった場合、じっと耐え、水入りを狙うという戦術を取ることもある。



 頭が良すぎて立ち会いなどで考えすぎ、立ち会いや相手の技の反応・対処に遅れるという欠点を持っていた。


 また、突きや張りにより、組衣が破けて胸が露出したりするのが少し気になり、動きが鈍ると言う欠点があった。



 幕下上位ながら、型が定まっていないことに悩んでいたが、鬼金剛の助言で、あえて型(クラス)・取り口にこだわらない相撲を取るようになり、開眼する。


 ほぼすべてのクラスや魔法などに適正能力がある非常に珍しいタイプの人間。

 職能者名:白板(タブラ・ルサ)《すっぴん》


 

 鬼金剛の指導のその対価として、お世話をするようになる。

 鬼金剛が初見で気に入らなかった彼女は、嫌がらせのつもりで様々なお世話をし、稽古をするうちに、いつしか、彼女は鬼金剛に恋心を抱くようになる。

 そしてついにマクシタ上位で、宿敵の野須ノ姫を破り、優勝して、ジュウリョウ昇進を決める。天ノ宮は報告の場で、鬼金剛に告白するが、振られる。その後彼女は相撲道に邁進することを決意する。


 その後、天ノ宮と鬼金剛は、師匠と弟子の関係を維持し続ける。


 執筆メモ

 見かけは美少女だが、言動や発言、仕草などは小学生(幼女)的に描く。



(ここから二巻以降の設定)


 実は皇国の皇太子の娘で、様々な能力を持っている。


 その一つとして、ジョブ、あるいはクラスチェンジを任意のタイミングでできる能力を持っている。

(この話ではここまで? ヒロインが型とクラスを得る話)


(その後で段階的に能力を解放していく感じ・展開で)



 また、実は純粋な人間ではなく、地球でいう電脳化や義体化を施されており、別次元に大邸宅を含めた島を所有していて、「体」を瞬時に交換できる能力や、外部の脳で思考したり演算したり魔法を詠唱したりする能力などを持つ。

 それを利用した一人(作戦)会議という特技を持つ。


 無数の職能概念に、人工人格(その職能において、典型的な性格になっているものが多い)を憑依させ、独立した人格(人工神格・人工英霊)として機能させたり、様々な事情で孤児になった少女達を情報化し、職能概念を憑依させて人工神格・人工英霊として機能させ、別次元の邸宅に住まわせている。必要になれば、表の体に憑依して行動させる。


 その維持のため、大量のマナを必要とし、そのため大食いである(その他にも周囲のマナを吸収し、増幅する能力なども持つ)。


 皇族のため、神々の巫女としての資格、能力を持つ。


 皇女としての記憶や能力などを封印し、貴族出身の巫女力士として生活していたが、鬼金剛により封印が解かれ、本来の自分を取り戻し、能力を発揮する。

(ただしそれは次以降の話)


 本当は皇統種で様々な能力を持っており、相撲の技能も高いので、プラグマティズムに従い、入門時にジュウリョウの資格を得ていたが、あえてそれを封じ、前相撲から相撲を取っていた。


 影武者を使って、本来の皇族として活動させている。必要とあれば本人と入れ替えることも可能である。


 本当の職能者(種)名:世界の座(デウス・サーバ)


 それから神々のもとへ巫女としての修行に出かけ、神々や英雄、勇者達の能力や人格を得る。


 本来の彼女は、相手によりクラスや四ツ(相撲の型)などを変え、カウンターを取る戦法がメインであり、また固有結界(仮)により、相手を「ハッキング」して引いたところを前に出るタイプである。

 スモウとしてはとにかくおかしいタイプ。将棋の藤井四段みたいに(常識的な)解説ができないタイプである。


 また多数の体を持つがゆえ、強い相手でも持久戦を行い、体を壊してでも勝つというスタイルである。



 様々なタイプの体(躯体端末)があり、人格を入れ替えたりして、用途に応じて使いこなす。


 同位体を多数内包するタイプの同位体。




 躯体タイプ



 基本型(汎用型)


 普段表に出ている「天ノ宮」が使用している躯体で、主に人間に近い動作や見た目などを達成するために使われるタイプ(日常型)と、様々な職能人格と融合して運用するタイプ(多目的汎用型)などがある。



 高性能型


 高性能が求められる時に使われるタイプの躯体。カミオロシや固有結界戦(仮)などの時に使われる。ただし二巻の時点では封印している。




 用途特化型


 ある用途や職能などに特化した躯体。この形式が一番躯体数が多い。




 機械多様タイプ(サイボーグタイプ)(ある意味で特化型?)

 

 臓器などを微小機械(ナノマシン)に置き換えたタイプ。




 実は、他に多数の同位体がいて、何人か(かなり数は多い)は女リキシとして天ノ宮の前に姿をあらわす。




○同位体


 多機能高性能型


 天ノ宮の上位互換体。



 短距離のテレポートなど可能。



 各職能・魔法特化(単能)型


 天ノ宮が持つ数多くの職能を単体・あるいは少数持たせたタイプの同位体。



 神格・英霊憑依特化型


 神格や英霊を憑依させる能力に特化させた同位体




 汎用型


 様々な能力などに対応したタイプの同位体






 親方(女性):月詠オヤカタ


 年齢不詳(本当に)


 白髪に赤い目の美女。


 かつてはヨコヅナクイーン(横綱)だったが、かなり長い間ヨコヅナクイーンを勤めた後で、「飽きた」と言って引退した。

 未婚で引退したのはかなり珍しいケース。

 その正体は不老不死のメトセラ(神子)。


 ヨコヅナクイーン時代の四股名は月読ノ華?



 相撲取りとしては、型にこだわらないスモウを取っていたと言う。そのためヒロインに目をつけていた。



 鬼金剛とはかなり親しい関係で、一時期恋人だったことがある。


 天ノ宮の正体を知っている。


 現在はヘヤの親方の他、審議委員会の委員を務める。教育係の一人。


 神々や皇室とも関係があり、天ノ宮を預かったのもその縁。

 それもあって、伸び悩んでいた天ノ宮をなんとかしてほしいと皇王(あるいは皇室関連の誰か)に依頼されて、鬼金剛を天ノ宮の教官に押し付けた。


 また、かつてのように鬼金剛に恋愛をして(かつてのような鬼金剛になって)もらいたくて、天ノ宮が鬼金剛のことを好きになるように仕向けた。



 酒に目がない。


 両性愛者?





 先輩力士


 四股名:美穂乃姫(みほのひめ)


 幕内(マクノウチ)。


 明るい性格であり格下の女リキシでも同等に扱う。

 他人のことがわかっていると自分では自負しているが、しかし本当はまったくわかっておらず、天ノ宮などにディスられることも多い。


 しかしスモウの実力は確かなもので、攻めも守りも取れる器用なタイプ。それゆえ器用貧乏な弱さもある。それを補うため、幾つかの職能を取得している。

 左四つ。


 さらに神を下ろす資格を持っており、ヨコヅナクイーン戦などで使用する。


 野須ノ姫は彼女の妹。



 天ノ宮が付き人をしており、当面の目標(だった)。



 後輩リキシ


 四股名:凜花(りんか)


 ジョニダン(序二段)


 まだ若い力士ながらその実力は確かなもので、あっという間にジョニダンへと駆け上がってきた、ツクヨミベヤの期待の若手。

 しかし頭が悪いようで、記憶学習も効果が薄いらしく、度々色々なことを周りの人間に尋ねたがる。

 いわゆる説明され役。

 天ノ宮とはルームメイトで、とても仲がいい。傍から見ると、リキシのカップルにも見えることがあるらしい。



 凜花はどちらかと言うと美形オンナリキシで、小柄な方ですが、小柄故に多彩なスモウ技を持っていて、それで勝ち上がっているリキシです。

 その名の通り凛とした外見の、鋭い輪郭の小顔に、綺麗に流れる長く黒い髪、目端が鋭い黒い目、尖った小鼻、という、まるで美形剣士のような、クールビューティというかボーイッシュな顔立ちの少女です。見方によっては少年にも見えますが……。

 少年的に見えるのは顔つきだけでなく、体つきもそうで、女性に特有の脂肪が多めの体つきではなく、筋肉が多めの、中性的な凹凸の少ない体つきです。


(本文より)


 実は神々の一柱が「試作」した次世代人類の一人で、中性体(ふたなり)。

 以前から天ノ宮のことが好きで、鬼金剛に振られた天ノ宮を「慰め」、本物の恋人同士になる。その関係は暫く続く。



・ライバル力士(女性)


 四股名:野須ノ姫


 物語の冒頭とクライマックスで天ノ宮と対戦した女力士。


 体格は天ノ宮よりも大きく、体重も上。しかし顔は美人である。


 猛烈な魔法突っ張りが特徴で、突っ張り時に手のひらから炎が吹き出る。その威力は相手の組衣などを吹き飛ばすほど。

 これから見て分かる通り、炎属性を持つ。


 姉が実は美穂乃姫で、早く彼女に追いつきたいと願っている。

 実は野須ノ姫の能力は、その姉に対するコンプレックス──もっと具体的に言えば嫉妬が元となっており、魔法(能力)名は「嫉妬の炎(クリムゾン・ジェラシ)」である。


 かつて一度十両(ジュウリョウ)に上がったことがあるが、ジュウリョウの壁に跳ね返された経験を持つ。


 強烈な突っ張りを持っているものの、一度守りに回ると脆いという欠点があり、それを課題としている。


 天ノ宮は彼女がマクシタ以下にいたときに何度か対戦しているが、一度も勝っていない。


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 こんな感じです。


 野須ノ姫とか凜花とかの設定がここでできあがっています。


 あと天ノ宮の設定がものすごいことになっていますね。

 ここから設定が色々削られていって今の天ノ宮になるというわけです。


 あとこのバージョンでは鬼金剛と天ノ宮の恋愛設定がありましたね。

 最初に電撃に投稿したときはこの設定でしたが、次の電撃に投稿したバージョンと今のカクヨムバージョンではこの設定はなくなっています。


 ちなみに天ノ宮の設定中にあった「同位体」の一体が実は姫美依菜の原型でした。姫美依菜と天ノ宮の顔つきが似ている、というのはこの設定の名残です。


 あと希世乃月と南珠の設定がありませんが、これは本編の初登場時にぶっつけで思いついて設定したものです。こわいですねー。


 あとこのバージョンにはありませんでしたが、鬼金剛は地球からの転生者という設定があったバージョンも有りましたが、いつの間にか消えましたw


 そんな感じで、次は現在のカクヨムバージョンのときに書いた設定をお見せしたいと思います。


 というわけで、次回に続く。



 

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