新春特別企画☆ハッケヨイ!の初期設定大公開(その1)

 皆様新年明けましておめでとうございます。今年一年もよろしくお願いいたします。


 さて今回は新春特別企画と銘打って、「ハッケヨイ!」の初期設定(というかキャラ設定)を公開したいと思います。電撃大賞に応募するときに書いたものですね。


 そのため、現在掲載されている作品と大分違うところがありますのでご了承ください。


 というわけでいってみよう!


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・女版大相撲(女相撲)が存在する世界で、ヒロインが幕下で頑張る話(異能あり)


 ファンタジー世界版


 タイトル:


 テーマ:天才、秀才、持てるものと凡人、凡愚との差。


 世界設定


 中世~近代(現代?)ヨーロッパ~オリエンタル風ファンタジー世界


 様々な世界から人間が転生してきたり、様々なものが流れ着いてきたりする世界。

 そのうちの一つに相撲(スモウ)があり、多くの国でスポーツとして楽しまれている。


 が、流れついたものはこの世界の人々によっていろいろな解釈がされ、時には変な方向にネジ曲がっていることもある。



 相撲は男性だけでなく女性でも行われており、女子大相撲が開かれている。

 相撲の基本的なルールは共通しているが、肉体だけではなく、魔法などを使っても良いことになっている。

 治療魔法や蘇生魔法なども発達しているため、時には(観客も含めて)死者も出るほどの過激ぶりである。


 相撲としては現実世界の土俵上で行われる取組中に、組むなどした際に、お互いの持つ「世界」をぶつけ合って、その結果押し合い、組み合いの勝負が決まるという「結界取り組み」という勝負概念もある。高位の力士になるほど、この取り組みのウェイトが大きくなるようである。結界取組の様子は、魔法能力の高い者などは、結界に同期して見ることができる。


 番付に関して言うと、幕下と十両以上で扱いに大きな差が異なるのは現実の相撲と同じだが、十両の人数が現実よりもかなり多く、十両の中にも階級がある。

 また幕内も細分化されており、歩兵(従者)、騎士、魔術師、神官、閣僚、宰相などと言った番付(地位)がある。

 


 女子大相撲は基本的には男子と同じ。ただし競技時間は三分間で、力士はまわしの他、組衣と呼ばれる装束を着て相撲を取る。また、髪型は長い髪はまとめること以外は自由である。


 組衣は、幕下以下は現実の女子相撲のレオタード(シングレット)とほぼおなじ。十両以上はそれぞれが持つ職能や能力などに合わせた装束を着ても良いことになっている。

 また、装束に合わせた化粧まわしや布の(スカートを一部分切り取ったような)さがりをまわしにつけて相撲を取ることも特徴である。


 男力士(スモウ)と女力士の最も大きな違いは、男は士族として扱われるが、女は巫女なので神職として扱われることである。そのため女子は結婚したら即引退することになっている。

 

 ヨコヅナクイーン(横綱)を含めたマクウチ上位はかなりのステータスで、爵位が与えられることもある。それを狙って男が言い寄り、また女力士の方も安定した生活を求めて、結婚して引退することが多い。なのでヨコヅナクイーンなどの上位地位は、空位となっていることも多い。



 場所は、皇国や各国の首都や大都市などにそれぞれ相撲組合があり、それぞれ3~6場所程度行われている。またトーナメント戦や、天皇杯や国際大会なども開かれる。



 物語の舞台はザウエニア皇国と呼ばれる多民族・他種族帝国で、様々な神々が信仰されている。

 皇王と呼ばれる、かつて建国した勇者(神)の子孫であり、神殿群(パンテオン)の最高神官を兼ねる王と、それに従う国王、貴族などにより治められている。


 あるいは神々による直接統治により、多くの人間は政治にかかわらない生活を送っている。


 様々な能力や魔法などを持ったり使えたりする職能(クラス)や職業(ジョブ)が無数にあり、それらが多数積み重なった階級社会である。


 魔法が使えない平民も多く、彼らは科学技術などを発達させて生活している。




 主人公(男)側あらすじ


 とあるファンタジー異世界。


 そこには様々なものが流れ着いていた。

 その中には相撲もあり、女子も巫女として相撲を取っていた。

 力士だったがとある事情で引退(?)した主人公は、女相撲の部屋に居候する毎日。

 それを見かねた宿主の親方(女)は主人公を女相撲教習所の教員として働けと命令する。

 仕方なしに教官となった主人公。

 しかしそこで三人の幕下上位の少女力士と出会い、彼は突如としてやる気を起こす。

 その理由とは──!?




 ヒロイン1側あらすじ


 とあるファンタジー異世界。


 そこには様々なものが流れ着いていた。

 その中には相撲もあり、女子も巫女として相撲を取っていた。

 とある皇国の帝都で相撲を取るとある少女は、悩みを抱えていた。

 それは、幕下の壁を突破できないこと。

 幕下を突破すれば十両として関取になれる。

 しかし、そのときになって実力を出しきれずに負け越してしまう。

 悩んでいた彼女の前に、元力士という男が現れる。

 その男がとある指摘をする。

 ──君、何か隠しているんじゃないか?

 そう問われて、答えた彼女の言葉とは!?



 主人公


 かつてマクウチまで行った力士だったが、とある諸事情で引退。

 知り合いである女子相撲部屋に居候していたが、親方にケツを蹴飛ばされて、女子相撲教習所の教官となる。


 性格は不真面目で怠け者、人間不信。また食に目がなく、よく食う。そのためヒロイン1とよく盛り上がる。

(主人公とヒロイン1で食っちゃ寝同盟とか)



 教習所の教習を一度目はサボって、親方に連れ戻される。


 二度目はヒロイン三人組に連れ戻されるとか。


 しかしそれは現役中に起き、主人公が引退を決意することになったとある事件に大きく関わっていることも大きい。


(松太郎みたいな主人公にするか?)


 力士としては小柄な方。筋肉質だったが、スモウをやめた後、痩せたとのこと。

 スモウ自体よりも魔法の方において優秀。ある人物の職能や能力が何であるか、見抜くことができる。


 ヒロイン1のように、術式を体に埋め込んで肉体を強化しているとか。


 ヒロイン1に恋心を抱かれ、告白されるが、彼女の将来のことを思って振る。


「──言ったろ。俺は人間不信だって。人はいつ誰かを裏切るかわからねえ。今その思いが確かだとしても、いつその気持ちが変わるかわからねえ。だから──」

「──お前の気持ちに応える事はできねえ。ごめんな」


「それに、お前には未来がある。──ヨコヅナクイーンへの道が。それを今、棒に振らせるわけにはいかねえ。その意味でも、お前の気持ちに応えることはできねえ。だから──」

「立派なヨコヅナクイーンになってくれ。ヒロイン1。それが俺の応えだ」




 ヒロインズ


 ヒロイン三人組は同じヘヤ(相撲部屋)の所属?



 ヒロイン1


 銀髪、金色の目の少女。


 才能はあるが幕下上位で伸び悩んでいる乙女力士。

 自称貴族出身で、知識や教養はかなりのもの。

 スレンダーで筋肉質な体格で、身長はやや高め。

 どんなに食べても太らない体質。

 ご飯やパン、ちゃんこ(鍋)だけでなく、いろいろなシーンでお菓子とかおつまみとかを口にしては食べている。

 また読書なども趣味で、本を読みながら食べ物を口にしていることも多い。


 稽古熱心だがそれがなかなか成果として上がらないのが悩みのタネ。

 彼女が言うには、相撲をやっている兄に影響されて相撲を始め、そのまま入門したとのこと。


 年頃の女子らしく明るく、我が儘に振る舞うが、貴族のものとは思えない気品のある態度を取るときもある。

 その一方で極端に我慢強い。が、我慢を自分に強いり過ぎて疲れることもある。

 また一人になったりしたときになにやら一人でブツブツ言うことがある。そのぶつぶつは、他人同士の会話にしか思えない。


 女子相撲力士としてはそう体の大きい方ではないが、腰を含めた体つきがかなり強く、相撲のセンスはいい。が、型はまだ固まっておらず、そのことも幕下上位で伸び悩んでいる原因の一つになっている。

「彼女」は基本的な寄りがメインで、比較的長い時間の相撲、耐える相撲を得意とする。

 まだ型としてはどちらでもないが、やや右四つ寄りである。また、足技も得意とする。異世界から流れ着いた別の格闘技「ジュージツ」を過去にやっていたかららしいが……。


 型が定まっていないゆえ、突拍子もない相撲を取ることがあり、周囲を驚かせる事も。

 例えば土俵際で追いつめられた場合、投げを打つことがあるが、それは逆転のためではなく、物言い同体を狙ってであり、一度対戦をリセットする。もう一度取り組みをするということを狙って投げることがある。

 また不利な状態になった場合、じっと耐え、水入りを狙うという戦術を取ることもある。


 幕下上位ながら、型が定まっていないことに悩んでいたが、主人公の助言で、型にこだわらない相撲を取るようになり、開眼する。


 主人公の言うとおりにしたら勝てるようになったヒロイン1。いつしか、彼女は主人公に恋心を抱くようになる。そしてついにマクシタ上位で勝ち越し、ジュウリョウ昇進を決める。ヒロイン1は報告の場で、主人公に告白するが、振られる。その後彼女は相撲道に邁進することを決意する。


 その後、ヒロイン1と主人公は師匠と弟子の関係を維持し続ける。



 実は皇国の皇太子の娘で、様々な能力を持っている。


 その一つとして、ジョブ、あるいはクラスチェンジを任意のタイミングでできる能力を持っている。

(この話ではここまで? ヒロインが型とクラスを得る話)


(その後で段階的に能力を解放していく感じ・展開で)



 また、実は純粋な人間ではなく、地球でいう電脳化や義体化を施されており、別次元に大邸宅を含めた島を所有していて、「体」を瞬時に交換できる能力や、外部の脳で思考したり演算したり魔法を詠唱したりする能力などを持つ。

 それを利用した一人(作戦)会議という特技を持つ。


 その維持のため、大量のマナを必要とし、そのため大食いである(その他にも周囲のマナを吸収し、増幅する能力なども持つ)。


 皇族のため、神々の巫女としての資格、能力を持つ。


 皇女としての記憶や能力などを封印し、貴族出身の巫女力士として生活していたが、主人公により封印が解かれ、本来の自分を取り戻し、能力を発揮する。


 そして神々のもとへ巫女としての修行に出かけ、神々や英雄、勇者達の能力や人格を得て帰還する。


 本来の彼女は、相手によりクラスや四ツなどを変え、カウンターを取る戦法がメインであり、また固有結界(仮)により、相手を「ハッキング」して引いたところを前に出るタイプである。

 スモウとしてはとにかくおかしいタイプ。将棋の藤井四段みたいに(常識的な)解説ができないタイプである。


 また多数の体を持つがゆえ、強い相手でも持久戦を行い、体を壊してでも勝つというスタイルである。



 ヒロイン2


 お金を稼ぎたいまっすぐ莫迦。競女のメインヒロインタイプ。

 関西弁キャラ(異世界なのでらしい感じ)?


 意外にも(?)ヒロイン三人の中ではもっとも常識的で、他のヒロイン二人の「非常識な」行動に突っ込む役回りである。


 平民(貧困層)の出身で、横綱になって両親に家や自動馬車を贈りたいと思っている。



 突き押しの攻めの相撲を取る。攻めすぎて叩きや変化などに弱い。良くも悪くも自分のスタイルを貫くタイプである。

 右四つ


 身体能力は高く、怪我も比較的すぐに治る。


 しかし彼女は凡人枠。努力する天才ではあるが、能力的に人間を超えるものではなく、それゆえヒロイン1,3や他の天才の後塵を拝し、影で歯噛みする役割である。



 後にモンスターと融合し、その能力を使用できる能力を獲得する。



 ヒロイン3


 両親ともに力士のサラブレッド。サラブレッドであるがゆえの悩みを抱えている。


 クールで天才タイプ。言葉少ななタイプだが決して無口ではない。ときにはツッコミ役になる。


 攻めも守りも取れる器用なタイプ。それゆえ器用貧乏な弱さもある。

 左四つ。



 魔法ではなく、地球で言う超能力に相当する「異能」が使える。それを主人公に指摘される。



 親方(女性)


 白髪に赤い目の美女。


 かつてはヨコヅナクイーン(横綱)だったが、かなり長い間ヨコヅナクイーンを勤めた後で、「飽きた」と言って引退した。

 未婚で引退したのはかなり珍しいケース。

 その正体は不老不死のメトセラ(神子)。


 相撲取りとしては、型にこだわらないスモウを取っていたと言う。そのためヒロイン1に目をつけていた。



 主人公とはかなり親しい関係で、一時期恋人だったことがある。


 ヒロイン1の正体を知っていた?


 現在はヘヤの親方の他、審議委員会の委員を務める。教育係の一人。


 神々や皇室とも関係があり、伸び悩んでいたヒロイン1をなんとかしてほしいと皇王(あるいは皇室関連の誰か)に依頼されて、主人公をヒロイン1の教官に押し付けた。



 酒に目がない。


 両性愛者?





 先輩力士(女性)


 十両か幕内。



 ヒロイン1が付き人をしている。ヒロイン1の当面の目標。





・ライバル力士(女性)


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 これ、この前にもプロットが存在してまして、その頃は鬼金剛と三人のヒロインが相撲教習所で教育を受けながら成長していくというコンセプトでした。


 既作でいうなら女子相撲版のロクアカ+競女+竜王のおしごとみたいな話にしようと思ってました。


 それが書いていくうちにヒロインの一人の設定が肥大化していき、「これならヒロインは一人のほうがいいのでは?」ということになり、やがてヒロインは一人になります。


 これが今の天ノ宮になるというわけです。


 そんな感じでこのあとも色々書き加えていくのですが、それは次の話で。


 というわけで、次回に続く。



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