第3話 ミッションインポッシブル




ヲタを隠しつつ、黒峰君に小説を書かせるというミッション





シャワーを浴びて

着替えてベットに腰かける。



・・・



「暇だから・・・小説読もう・・・」



色々漁るけど

やっぱり、どろぽん先生の小説に帰ってきてしまう。


ふふ・・・

やっぱり面白いし、ドキドキするし、面白い(語彙力)


ああ、もっと読みたい。




・・・




前回更新・・・一か月前




「・・・ッ」





前回更新・・・一か月前





「うわあああああああああああああ」




夜見は、ベットの上をのた打ち回る。



なぜですか

なぜなんですか、どろぽん神

私の祈りが足りないっていうんですかー!!





$$$





ティーカップの紅茶をすすりつつ、

一息つく。



ふぅ落ち着いた。

そういえば、神は私のクラスメイトだった。


偶然、気づいてしまったこの状況、何か打開策になるのではないか・・・



考えろ・・



考えろ私・・・




例えば、休み時間にスマホいじっている黒峰君に声をかける。



「あっれ?黒峰君って小説書いてるんだ」



「私、その小説大好きなんだよね」



「続き・・・読みたいなぁ」



などと可愛く囁けば、言う事を聞くのではないか?

だって私、可愛いから・・・




いや、待てよ




それだと、『私がヲタだってバレてしまう』ではないか。

それはいかん、それはいかんぞ




ならばいっそ、こっそりと手紙をしたためて・・・

筆跡から足がつかない様に

新聞広告から文字を切り貼りして・・・と




『お前の事いつも見ているぞ、どろぽん先生のファンより』




怖ッ

悪質なストーカーかよ、私ーー!!!




そして、

その日、結論は出なかった。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る