私はスナイパー。弾倉に込めるは殺意と復讐と、ご主人様《吸血鬼》への想い。

(ラコ)8.吸血鬼と眷属の弾丸協奏曲《バレットコンツェルト》(作:トリジコン@四葉車中毒 様) ※完結お疲れ様でした※

『第一章 第六滴 ケーキ』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886340742

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886340742/episodes/1177354054886341192



 ご主人様にホットケーキを作るエピソード。

 たとえ長閑な朝の光景でも、彼女の心の中には常に闇が寄り添う。


>確かな腕を身につけた狙撃手は自分が放った弾丸の結末をその目で確かめなくとも分かるという。だけどそこには、俺なら私なら出来ると確信した自分自身の慢心があり、緊張感を忘れた愚かな行為だと私は思う。常に初心を忘れなければ、死ぬべき瞬間でも不思議と生き残れる。戦場ではそういうジンクスが出来上がっているのだ。



 淡々とした語り口の中に、戦場の生き死にを強く印象づける言葉。しかも、これがホットケーキをせっせと作っているときのものだから、余計に彼女の人生が波乱に満ちたものであるかが伝わってくる。

『死ぬべき瞬間でも不思議と生き残れる。』の一言が、特に印象的だった。

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