この気持ち、わかって欲しい。

(恋愛)14.あなたに帰りたい(作:美瞳まゆみ 様) ※完結お疲れ様でした※

『第2話  恋人時代』について感想書いてく


(作品URL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886298925

(エピソードURL)

https://kakuyomu.jp/works/1177354054886298925/episodes/1177354054886303309



 過去、付き合っていた頃のエピソード。

 複雑な感情が苦く辛い思い出となって蘇る。


>「私は、付き合うなら対等でいたい。お互いを想う気持ちも、立場もね。でも私達は始めから違ってた。いつでも優の気持ちが私を上回ってて、気持ちでは私が下なのに立場はいつも私が上だなんて、アンバランス過ぎたのよ。だから、もうこれ以上そんなこと続けていけないと思ったの。だから、別れたいの……ごめんなさい」



 溜め込んだ感情を吐き出した彼女の別れ話。

 心が難しいのは、この台詞が彼女の抱いていた感情の全てではなかったということ。アンバランスは嫌だ。対等がいい。でも、本当にそう? 私は本当に彼のことが「そこまで好きじゃなかった」の? 強い男が好きって、本当にそうなの?

 作者の方のコメントを見ると、主人公を描写するときは自分を重ねてしまうとのこと。「分かって欲しい」は作者の言葉でもあるのだろう。

 女性の心の機微は難しい。

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