第6話
またまたしばらくして、野ねずみがやって来て言いました。
「探していた赤いきらきらしてて、真ん中にお嬢ちゃんの人差し指くらいの穴が開いていて、丸いものってこれ?」
野ねずみが持ってきたのは、赤くて、丸くて、真ん中にちょうど人差し指が入るくらいの穴の開いている、いちごのキャンディでした。
「ありがとう。でも、ちがうのよ。探しているのは、もっと軽くて、細いのよ」
「そうか、ざんねん。」
みーちゃんは、小さな野ねずみがせっかく持ってきてくれたので、そのキャンディを手に取ろうとしました。
ところが!
キャンディはみーちゃんの手をすり抜けて、コロコロ転がっていきました。
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