第5話
またしばらくして、野ねずみがやって来て言いました。
「探していた赤いきらきらしてて、真ん中に穴が開いている丸いものってこれ?」
野ねずみが持ってきたのは、赤くて、丸くて、真ん中に穴の開いている、ボタンでした。
「ありがとう。でも、ちがうのよ。真ん中の穴は、私の人差しゆびが入るくらいの大きさなのよ。」
「そうか、ざんねん。」
みーちゃんは、小さな野ねずみがせっかく持ってきてくれたので、そのボタンを大事にポケットにしまいました。
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