愛は実り、花は散った

登場人物・舞台設定・梗概

【登場人物】

・サム・ローズウッド…口髭を生やした、若い実直な弁護士。

・ラナ・ヴィンセント…サムの恋人。09メンバー。

・ジョーイ・クラム&ハザウェイ・レコード…09メンバー。冒頭に登場。

・ブレイディ…シザース。

・ソルト・ホットスプリング&ボブ…ローズウッド弁護士事務所の秘書とインターンの青年。共にサムとは信頼関係にある。

【舞台設定】

『マルドゥック・ヴェロシティ』本編に沿うかたちでサムの心情を描く。

【梗概】

証人保護プログラムによって命を救われたサムは、直接の命の恩人であるラナと交際を始めた。ラナの仲間が次々と命を落としていく中、せめて彼女の心の支えになりたいとプロポーズを考える。

意を決して取り付けた、ディナーの約束。だが急遽、ラナに予定が入ってしまう。サムは残念がりながらも、そういう仕事だと理解を示す。

さらに出先からの彼女の電話で、計画を見抜かれていたことを知る。覚悟を決めて求婚するサム。ラナの承諾。喜びに満たされる中、しかし様子の一変したラナが電話を切る。連絡を待つが、『マルドゥック・ヴェロシティ』３巻２３０〜２３５Ｐの都合により、彼女から連絡が来ることは二度となかった。