君はまだ疑うことなく
テレビ『有名なビックフットの振り返り映像は、近くの病院から脱走した患者ということが判明し…』
ヒロシ「なんだなんだ。この世界から、次々と謎が消えていくなぁ」
マルぼん「解けない謎が少しあれば、人生はとても楽しくなるのにね。たとえば『ヒロシくんのお父さんは誰なのか』『参観日の旅にやってきて、ヒロシを見ては涙ぐむ老婆は誰なのか』『最近、食事量は減っていなし、特別な運動もしていないのに体重が激減した理由はなんなのか』『小学校以来、まるで交流のなかった友人が、選挙近くになると親しげに電話してくるのはなぜ?』『「金貸してよ。頼むから。頼むから貸して。あ、すんません。あと少しで借りれ…って、その、その銃はいったい…まって…まって…ま…ぎゃー」と電話してきた友人が、それ以来とんと見かけないのはなぜ?』なんて謎があれば、楽しいのに」
ヒロシ「そうだよねえ。なんか謎を作る機密道具ない?」
マルぼん「『ミステリ焼きバーガー』。このテリ焼きバーガーを食えば、適度な謎を体験できるのさ」
ヒロシ「そいつは人生ばら色! さっそく食すぞ。もぐもぐ。うめえー!!」
ママさん「ヒロくん、特に他意はないけれど、たくさんの保険に加入なさい。はい、サイン」
ヒロシ「なんでこんなにたくさんの保険に?」
ママさん「ヒロくん、元気なる薬よ。飲みなさい」
ヒロシ「その薬の瓶、ラベルにドクロマークとか付いているのはなぜ?」
若い男性「ははは。安心してよ。素敵な気分になるお薬さー」
ヒロシ「だれ? なんで母さんと親しげなの? あと、母さん、なんで車のパンフレットなど持っているの?」
マルぼんは『ミステリ焼きバーガー』の効果は絶大だと思いました。
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