日本全国ロボまみれ

 金歯の野郎、金にものをいわせてロボットを大量に集め、それらを戦わせて遊んでいます。



ヒロシ「ちくしょう、うらやましい! うらやまC-!!」



金歯「うらやましくても、朕が金にものをいわせて集めたロボット軍団のようなもの、うぬに用意できるはずがなかろう」



ヒロシ「なんだとう! そ、それくらいのロボット軍団、僕だって簡単に用意できるさ! 勝負だぁ!」



 はい、口からでまかせ。そんなわけで、ヒロシはありもしないロボット軍団で、金歯の金にものをいわせて集めたロボット軍団で戦うことに。当然、泣きついてくるわけで、マルぼんに。



ヒロシ「ロボット軍団だしてえ!」



マルぼん「そういわれても、すぐに用意できないよ、ロボット軍団なんて」



ヒロシ「すぐ用意しておくれよう!」



マルぼん「しかたない、『発光ダイヨード』。この機密道具を使えば、すぐに手に入らないものでも、その代用になるものがすぐに手に入る」



 マルぼんは『発光ダイヨード』のスイッチを入れました。ピコンピコンと音を鳴らしはじめる『発光ダイヨード』。



マルぼん「これでロボットの代用品が来るはずだよ」



 しばらくすると、サラリーマン風の男がやってきました。携帯電話で誰かと話しているサラリーマン



サラリーマン「あ、部長。どうも……え、今度の日曜日、仕事をしてほしい? わ、わかりましたー!」



マルぼん「なるほど、上司の命令で動くロボットか」



 次は小さい女の子。



女の子「これから歌のレッスン。それが終われば踊りのレッスン。ママがね、『私の夢だったアイドル歌手、あなたが叶えてね』って」



マルぼん「なるほど、親の命令で動くロボットか」



 次は刃物を振り回す顔色の悪いおっさん。



おっさん「見ていてください、神様! あなたの指令通り、欲望にまみれた愚民ドモを粛清します!」



マルぼん「なるほど、神の命令で動くロボ……ぎゃー!!」

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