ゆるキャラ

マルぼん「町のマスコットキャラクターを創造したい?」



町長「隣の薄笑町は、いわゆるご当地ヒーローとやらを作り出してな、これが結構うけて、グッズが売れているらしいんだ」



・薄笑い町ご当地ヒーロー・薄笑いキッド

 薄笑町に住むごく普通の少年・薄笑茂樹が、宇宙から降り注ぐ薄笑いウェーブを浴びたために変身できるようになったヒーロー。怪人を倒すときはかならず動きを封じて、3日くらいかけて命を奪う。その際に薄笑いを浮かべるという設定。数か月後、苦情が多すぎてなかったことにされ、どこかの倉庫で永久の眠りつく。



マルぼん「ようがす。チカラになりましょう。この機密道具があれば大丈夫です。『マスコットマスカット』」



町長「このマスカットを食したものは、たちまちマスコットキャラクターになると。なるほどな」



公務員「たいへんです!!」



町長「どした?」



公務員「怪物が!  怪物がここまで…ぎゃー!!」



怪物「くけーくけー!!」



町長「ぎゃー!?」



 なんということでしょう。町の工場から垂れ流された廃水から生まれた怪物が突然現れて、『マスコットマスカット』を手に持っていた町長を食してしまったのです。



 そのまま去っていく怪物。



 2019年3。怪物による多大な被害に頭を悩ませた微笑町は、怪物を退治したものに賞金を差し出すということを発表。



 世界各地から腕自慢命知らず法律上等の荒くれものどもが集まり、町は彼らを目的にした黒いお店がたくさんできました。おかげで町はたいそう潤ったとか……


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る