ナウマン象をなんとかしろ!

ナウマン象「キャッキャキャッキャ」



ヒロシ「畜生、ナウマン象のやつ、公園のブランコを独り占めしやがって。日本時間7時57分から現在まで、計13時間34分45秒も、ブランコを堪能してやがる!」



マルぼん「ナウマン象に唯一注意できるナウマン象の母ちゃんは、現在旅行中だからねえ。羽を伸ばしてまくっていやがるんだ、ナウマン象の糞野郎は!」



ヒロシ「誰かきちんとナウマン象に注意をしないと!  『悪いことをすると、来世は蛆虫ですよ、ご主人様! ぷんぷんっ』ってなカンジの厳重注意を!」



マルぼん「よし、ナウマン象に厳重注意ができる人を呼び出そう!」



ヒロシ「そんな人を呼び出すことができるのん?」



マルぼん「『呼び出し魔方陣』。この魔方陣の前で念じれば、どんな人でも呼び出すことができるんだ」



 マルぼんとヒロシは、さっそく魔方陣の前で座り込み『ナウマン象に厳重注意をできる人』と念じました。ひたすら念じました。がんばって念じました。するとどうえしょう。しばらくすると、魔方陣が光り輝きはじめました。



マルぼん「クルよ! ナウマン象に厳重注意ができる人!」



ドラゴン「キエー!」



 魔方陣からでてきたのは、人ではなくドラゴンでした。



ドラゴン「キエー!」



 ナウマン象に襲い掛かるドラゴン。



ナウマン象「ぎゃー! 俺の腕が、足がー、耳がー!  もう、ブランコを独り占めしないよー! 勘弁してくれ」



ヒロシ「ドラゴンなんて幻獣が現れるなんて、いったいどういうことだ!」



 その後、ナウマン象を加えたまま空に飛び立ったドラゴンは、定期的に現れては、町を破壊。町では頻繁に「ドラゴン注意報」が発令されることになったのです。



ヒロシ「そこの誰かさん。準備、そろそろOK? それじゃお伝えしましょ、ヒロシのドラゴン予報」



マルぼん「これが本当の『幻獣注意』やね」

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