金歯とナウマン象がイチャイチャする話

ルナちゃん「たいへんたいへん! 金歯さんが、自宅の超大型金庫の中に入って遊んでいたら、勝手に鍵がかかってしまい、閉じ込められたんだって! ものの数秒で空気がなくなって、金歯さんは死去よ!」



ナウマン象「そいつ大変だ。よし、俺にまかせろ!」



 ナウマン象は、一撃で巨大金庫を粉砕。金歯は無事に救出されました。



金歯「ナウマン象、だーいすき。チュッ」



ナウマン象「がははは。がははは。力こそ正義」



ヒロシ「すごいや。どうやったらナウマン象みたいにすごいパワーを身につけることができるの」



ナウマン象「パワーの源か。そうだな。マーマが、繁華街で外国人から買うという、接種すると気持ちが大きくなるお薬かな」



ヒロシ「マルぼん、僕もパワーの源になるような、素敵な食べ物が欲しいよ」



マルぼん「プロテインとか飲めばいいんだ」



ヒロシ「ちょっと苦手なんだよね」



マルぼん「しょうがないなー『パワーの素』。これを入れた食べ物は、たとえ残飯であろうがジャンクフードであろうが、力がつく食べ物になるの」



ヒロシ「よし。これを大好きなカレーライスに入れて、カレーライスを僕のパワーの素にしてやるぞ」



ルナちゃん「あら、それはなに? おいしそうね、ちょうだい」



『パワーの素』を横取りして食らう、僕らのヒロイン。



ルナちゃん「うげほっ(吐血)」



ヒロシ「将来、僕の奥さんになる予定の人が死んだ!」



マルぼん「『パワーの素』は、そのまま食うと猛毒なんだ」



ヒロシ「貴様、そんな危ないものを出すなんて! 人殺し!」



マルぼん「マルぼん知らないもーん! 命はいつか尽きるものだもーん。死という運命から逃れられる者など存在しないもーん!」



ヒロシ「貴様!  貴様!  貴様ー!!」



マルぼん(この目! この野獣のような目! ヒロシ、オマエはマルぼんを殺すつもり…!)



 見たことのないようなヒロシの目に恐れをなしたマルぼんは、とっさに体を液状化させ、

下水道へと逃げ出しました。



ヒロシ「く! 逃げたか! だが、だが逃がさんぞ! 必ず貴様を見つけ出し、ルナちゃんの敵をとってやる!」



ナウマン象「力こそ正義~ヒロシ、なんかいらいらするからちょっと殴らせ……ぶべら」



金歯「ヒロシのパンチがナウマン象さまの顔面を直撃! ナウマン象の頭部が、勢いで爆発四散したでおじゃる!」



ヒロシ「貴様など敵ではござらぬよ! 僕の敵はマルぼんのみ。ヤツを討ち果たすまでは、死んでも死なない。立ちふさがる全てを破壊するっ」



 マルぼんは、ヒロシに『ルナちゃんの死』『マルぼんへの憎しみ』というパワーの源を与えてくれた、『パワーの素』の効果は絶大だと思いました。下水道で。汚物まみれになりながら。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る