ナウマン象は未解決
マルぼんが山に芝刈りに来たところ、茂みの中でうろうろしているヒロシを発見。
ヒロシ「う~、みつからないよ、みつからないよ」
マルぼん「こんな山奥で探し物とは、穏やかじゃないな。いったいどうした」
ヒロシ「いいところに来た! 探しものがすぐに見つかる道具だしてよ」
マルぼん「こいつを被りなよ」
と、言ってマルぼんが取り出しのは、灯台の形をした被り物。
マルぼん「『灯台下暗しウェアー』。『灯台下暗し』と言うように、身近なことには気づきにくいもの。それを利用したのがこの『灯台下暗しウェアー』で、こいつを着るとだな、探しているものが必ず自分のすぐ近くから見つかるんだ」
ヒロシ「そいつはすごい」
さっそく『灯台下暗しウェアー』を着込むヒロシ。
マルぼん「ところでよ、なにを探しているのさ」
ヒロシ「ナウマン象だよ。3日前から行方不明なんだ。修行と称してこの山に1人で来ていたことがあったらしいから、『もしや』と思って探しに来たんだよ。もうすぐ、地元猟友会のメンバーも来てくれるはず」
その時、数台のパトカーや警察車両がマルぼんたちの前に停まりました。車からは警官や刑事らしき男が数人と、手錠をかけた男が1人でてきました。刑事の1人が手錠男に尋ねます。
刑事「どのあたりだ」
手錠男「あそこに埋めました」
後に殺人死体遺棄で懲役13年の判決をうけることになるその男は、ヒロシの足元を指差したのでした。
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