マルぼん、幼稚園へ行く


 ここは、微笑町の明日を担う(日本の明日は担いません。世界の明日? なにそれ?)幼稚園児たちが集う、微笑幼稚園です。



せんせい「今日はみなさんを楽しませるため、愉快な愉快なお友達がやってきてくれましたー」



マルぼん「みなさんこんにちは! マルぼんです!」



 実はマルぼん、子供たちを楽しませるという使命に目覚めたのです。「癒し系」のキャラクターになろうと決意したのです! ヒロシの「子供と年寄りに優しくすれば、キミはもう『癒し系』」というアドバイスに従い、幼稚園の慰問を行うことにしたのであります。



園児たち「ぎゃー!」



 それが悲劇のはじまりでした。みらいのせかいの科学の結晶であるマルぼんの体は非常に有害で、子供にとっては半径5メートル以内に入るだけで破壊力があるのです。気分が悪くなってきた子供たちは、病院へ搬送され、マルぼんは逮捕されました。



偉い人「子供たちを病院送りにするなんて、とんでもない事件だ。犯人には厳罰をあたえないとな。懲役15年くらいか」



もっと偉い人「いや、甘いな」



偉い人「ならば無期懲役」



もっと偉い人「いや、それも甘い」



偉い人「終身刑とか」



もっと偉い人「いや、死刑だ」



 こうしてマルぼんは「いやしけい」のキャラクターになったのでした。

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