家族はともに暮らせ!
パパさん「おーい。一家の大黒柱さまのおかえりだぞー」
マルぼん「ママさんとヒロシなら、2人に幸せな人生を約束してくれる新しいパパさんのところへ行きました」
パパさん「え、なんで!?」
マルぼん「そりゃまぁ、まともに働かないし、わずかな稼ぎは全て小豆相場につぎ込むし、とてもじゃないけど一家の大黒柱といえないから、でていかれても当然かと」
パパさん「どどどどどうしよう!? 俺、俺、一家の大黒柱として、妻と子を支えたい!」
マルぼん「ここに良い稼ぎの仕事をまとめた仕事情報誌があるんで、これでかんばってたくさん稼いで、一家の大黒柱として家族を支えるしかないですね」
パパさん「仕事、仕事か! どれどれ…おお。『指定された場所に鞄を運ぶだけで、報酬10万円』! これだこれ!」
さっそく10万円の仕事をはじめるパパさん。鞄を受け取り、指定された場所へ向かいました。そこにはなんか、色々といわくありげな人々が。
パパさん「おとどけものですぅ」
いわくありげな人A「ごくろうさーん」
いわくありげな人B「アニキ、こいつこのまま帰すんですか」
パパさん「はいは?」
いわくありげな人A「その鞄なー。ちょっと中身が非合法でなーばれたらまずいんよー」
いわくありげな人B「だからね、悪いけど。ほら。この拳銃で。ほら。ズキューンと。一発」
パパさん「ひぇぇぇぇ!?」
いわくありげな人B「で、どこに捨てます?」
いわくありげな人A「ほら、3丁目のマンション建設予定地。あそこになら、マンションが完成しちまえば、わかんねえよ」
数ヵ月後。ママさんとヒロシとマルぼんと新しいパパさんは、新しくできたマンションに引っ越して新生活をはじめました。
マンションはとても丈夫で、反政府組織による多少のテロでもびくともしませんでした。
話は変わりますが、昔は、新しい城を造るときは、丈夫になるように城の地下に人を埋めたりしたそうですね。人柱といらしいですね。
マルぼんは、パパさんの願いがかなってよかったと思いました。
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