ついに自宅で



先日

叱られて二階で反省していた上の子が

階段をかけ降りてきた。


「ヘンなものが見えた」


反省するのが嫌になって

嘘ついてるのか?って疑いそうになったけど

顔が真っ青で過呼吸みたいになってる。


夫が見に行ってくれたけど

何もなかった。


「窓のところに、顔と腕が見えた」


「硝子に自分が写ったんじゃないの?」


「違う、窓は開いてて、網戸だった」


「…窓の外に見えたの?」


「うん」


「じゃあ、大丈夫だよ。もうどっか行ったよ」


上の子の背中をさすりながらそう言って落ち着かせた。


通りすがりだったのかな。


お盆終わりだからね、帰るところかな。

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