お家の外で

末っ子


ここからは

実家を出てからのお話。


お墓でのこと。


塀を隔てて向こう側がお墓になっている通路を、末っ子(二歳)と二人で歩いていた。

すると、末っ子が急に立ち止まった。




「あなたはだあれ?」





…誰とお話しているのかな?





「ねこさん?ねずみさん?」






やばい、動物だ。

トトロ、トトロだよね?(汗




「はい、いくよー」




必死で平静を装って

末っ子の手を引いて急ぐ。




駐車場について車に乗り込むと




「あれなに?ママ、こわい!」




前方に何か見えるらしい。




「大丈夫だよー」(汗




慌て走り去る。

駐車場には他にも人や車がたくさんいたけど

誰も慌てた様子はなく

やはり末っ子にしか見えていないようだ。




怖いし、末っ子も怯えているので

これについては何も話さず

そのままやり過ごした。

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