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うちの玄関には亡くなった曾祖母が作った

手毬が飾ってある。


弟はそれをボールみたいにして遊ぶので

よく叱られていた。


ある日、階下にいる母に用事があって

電話の内線で話していると

電話が混線した。



「ジジ…ガガ…」


「もしもし?お母さん?聞こえないよ」


「ジジ…ガガ…していると」


「ガガ…ピッガガ…バチがあたるよ…」



私は電話をきって

1階にダッシュで降りた。


母には聞こえなかったようで

私が聞こえたことを話すと


「ほら、バチがあたるって!だから手鞠で遊んだらだめなのよ!」母は弟にそう言った。


いつもは「気のせいよ」と取り合ってくれないのに

こういう時は信じるのか。




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