第2話 まさかの異動
『水木先輩のお陰で、ケアマネとれちゃって。ありがとうございました。今日はお礼にご馳走しちゃいます』
『柚頑張ってたもんね。よかったさ。これで、介護福祉士とケアマネ。社福も持ってるから、食いっぱぐれることはないね。』
『やめてくださいよ~💦社福は学校卒業したっきり。もう忘れちゃいました。』
今日は共に休みをとって、気になる店のランチを堪能するため出掛けていたのだ。そんなとき、柚の携帯が鳴った。職場の上司からだった。
『はい、田丸です。』
『田丸さん、お休みのところごめんなさいね。部長から異動の話が来ていて。包括支援センターのプランナーなんだけど、田丸さん受けてくれない?返事は今じゃなくてもいいから』
『プランナーって…?なんですか?』
『介護認定の支援を持ってる人のケアマネね、資格もあるから適任かと思って。丁度来月、欠員が出るってことでね。考えてみて』
水木先輩、『プランナーって、包括?』
柚『はい。そうみたいです。欠員が出るらしくて。』
水木先輩『そうなんだ。私はケアマネの仕事はしたくないって言ってたからさ。資格とってもケアマネしてないから、制度も変わったし私は無理。ケアマネは結構大変そうだよ。いい経験にはなるかもだけど。』
柚『今の介護の仕事は好きなんですけど、ケアマネ取ったタイミングで話が来たってことは、異動しなさいってことなんですかね~💦』
水木先輩『まぁ、柚ならどこにいってもやれるから、大丈夫だよ。』
流れに任せるべきなのかな。いい経験になれば…。
異動の話を受けることに。
一ヶ月ないなか、引き継ぎをし。お年寄りにも別れを告げて。
『何で、あんたが行かないといけないの?私、あんたが一番話しやすかったのに』
夜中座談会をよくやった、スミさんが涙目で話してくれた。
『スミさん、また遊びに来るから。近くだから大丈夫だよ。』
後ろ髪を引かれながら…明日からは包括支援センターの職員になる。
誰かのために。 @UMA6452
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。誰かのために。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます