獄炎の女帝はリベンジしたい

作者 RAY

89

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★★★ Excellent!!!

壮大なファンタジーです。短編でこれをやるのがさすがの作者様。


能力覚醒術は、ガブリエルの固有術式で、術師の体内エネルギーを使って新たな能力を覚醒させるもの。ただ、成功する確率は極めて低く、失敗すれば、既存の能力を喪失するだけでなく、命を失うことにもなりかねない。


熱い展開。

直感と直観。

★★★ Excellent!!!

これは……、短編ですか。

勿体無いです。
勇者に負けた女主人のために、施す術。
その術が完成するまでの数時間の従者の煩悶。

読み応えがあります。
すばらしい。
直観というお題に、これほど壮大なストーリーをつけるなんて、

作者、何者ですか。

★★★ Excellent!!!

 この作品は非常に変わっています。(タグに非テンプレとあるでしょう?)
 勇者に敗れた誇り高き炎帝が己の尊厳と命をかけて復讐を決意する物語なのですが…なんと一切の戦闘シーンがありません。それでは何を主軸に据えているのかと言えば、使い魔との絆と「女帝の生き様」そのものなのであります。
 かつて無敗を誇った女性が一敗地に塗れ、そのままプライドがへし折られてしまうのかと思いきや、そこが女帝の女帝たる所以なのかそうはなりませんでした。なんと彼女は重傷を負った我が身への心配や、醜態を晒した屈辱よりも、勇者への復讐それのみを最優先に事を運ぶよう使い魔へ指示するのでした。
 使い魔もまた主人の考え方を長い付き合いから十分に理解した上で、直観を働かせて「彼女にとって最上の」判断を下すのです。
 まさに阿吽の呼吸、お互いが相手を信頼していなければ物語はまったく別の方向へと転がってしまったことでしょう。

 上下関係はありつつも、彼らは一心同体のパートナー。
『魔女の宅急便』のジジのような、使い魔と主人の関係を楽しみたい貴方へ、おススメです!