第一集 『御陵あるまの推察』 あとがき
はじめましての方ははじめまして、
そうではない方はいつもお世話になっております、ふくいけんです。
この度は『僕のホームズ、紹介します!』第一集、『御陵あるまの推察』を読んで頂き、本当にありがとうございます。
普段、僕は賞応募用のライトノベル作品を書いているのですが、この作品は某サイトにて連載用に書いた作品を加筆修正したものになります。
つまり、僕としては珍しく、連載形式の作品です。
そういった意味で非常に思い入れのある物語だったりします。
ここまで読んで下さった方ならお分かりでしょうが、第十一話・第十二話の『僕のホームズ』は、タイトル的にも内容的にも最終回として書かれています。
……より正確には、「連載を始めるに当たって考えた最終回案の内の一つ」ですね。
なので、ここで終わっても良かったのですが、先に述べたように作者として好きな作品であるので、更に十三話分書き足すことになりました。
それがこの後に続く、第二集『御陵あるまの追憶』です。
良ければこのままお付き合いください。
さて。
この『僕のホームズ、紹介します!』、如何だったでしょうか?
作者としては、「基礎的なトリックを使った短編の推理小説を書く」「できる限り多くミステリやサスペンスのパロディを盛り込む」の二つを目標として作りました。
前者は、ミステリに触れたことがない方・あまり読んだことがない方が楽しめるように。
後者は逆に、推理小説を好んでいたり、メジャーどころは粗方読んだという方でも楽しめるように。
そんな思惑があったのですが、成功しているでしょうか?
最近のミステリというのは、難しくなり過ぎたと思います。
同じネタばかり使っていては面白くないので仕方がないのですが、古典ミステリにあったような、ちょっとした発想の転換で分かるトリックであったり、簡単な科学知識で分かるタネは少なくなり、それらを複合した本格ミステリや社会背景や人間関係を魅力とした社会派ミステリ、あるいはキャラを前面に推し出した所謂“キャラミス”がメインとなりました。
『推理小説』という分野の特性上、仕方のない移り変わりです。
ですが、それでもその根幹にあるのは、やはりコナン・ドイルやアガサ・クリスティーが書いた名作ミステリであり、現代を生きる僕達からすれば使い古されていたとしても、やはり古典作品に触れて欲しい。
そんなことを考え、このシリーズは作られました。
ミステリをあまり読まない方々。
「この話はシャーロック・ホームズが参考になっているのか、読んでみよう」と思いましたか?
推理小説が大好きな方々。
参考作品を見て、「ははあ、〇〇ネタを使った話だな?」とニヤリとできましたか?
そういう面白さを感じて頂けたとしたら、作者として最高の喜びです。
ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました。
……最後にパロディの解説でもしようかと思いましたが、キリがないのでやめておきます。
是非これからもミステリを読んで、「あー、あのシリーズで使われたのはこのネタか!」という風に、たまにはこの作品を思い出してください。
ではでは、ふくいけんでした。
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