第13話 ~獣人さんたちの村~

 結論から言うと。


 わたしは獣人さんたちが住んでいるこの小さな村に。


 森の奥深くに隠れながら生活している皆に受け入れてもらえることになりました。


 うん。


 それはとても嬉しくて。


 お友達になることが出来たココちゃんとも離れることなく一緒にいることが出来るし。


 誰かと話すことはやっぱり楽しいと思うからね。


 全員が全員じゃないと思うけど、それでもわたしを受け入れてくれると言ってくれたから。


 わたしは期待に胸を膨らませています。って、どれだけ気合を込めてもわたしの胸は成長しないんだけどね!!


 っと、コホン。


 そう。わたしはとても嬉しいんだけどね。


 嬉しいんだけど……。


 今、わたしの目の前で起きている状況はなにか違うと思うんだよねぇ。



「「すまなかった!!」


 ビシッとした直立不動な体勢で頭を下げている犬耳の男の人たちがわたしの目の前にいて。


「知らなかったとはいえ、助けを求めていた子供にオレはなんてひどいことをしてしまったんだ……。本当にすまなかった!!」


「君の事は長から聴かされたよ。つらい思いをしていたのに怖がらせて申し訳ない……」


「あ、あの。その……」


 オロオロオロ……。


 ど、どうすればいいのかな!?


 朝ご飯を食べたわたしは。


 ココちゃんに連れられて家の外――獣人さんたちの村の中に出てみたら何時の間にかこんなことになっちゃってて。


 わたしの周りには他にも口々にたくさんの人が怖がってしまってごめんと謝ってきたり、苦労したんだねと頭を撫でてきたりして。


 正直こんな扱いをされたことが無かったわたしは混乱しちゃって。


 目もぐるぐると回って自分が何を言ったのか全く覚えていないくらいに頭が真っ白になっていました。


 きっと村中の獣人さんがわたしのもとに集っていたと思うんだけど。


 わたしがやっと落ち着きを取り戻すことが出来たのは、とある大きな声が響いた後の事で。



「ほらほら!! クーリアが困ってるから一旦離れた離れた!! アタシ等はただでさえ人より見た目が怖いんだから寄ってたかってるとこの子が潰れちまうじゃないか!」


 声の主であるココちゃんのお母さん――名前はクリネさん。わたしはクリネおばさんって呼ぶことにしたんだけど。


 手を叩きながら現れたクリネおばさんのかげでようやくわたしは自由に動けるようになりました。


 ふぅ。やっと落ち着くことが出来たよ。


 それにしても……。


 昨日とは打って変わって獣人さんたちが怖いくらいに優しすぎるんだけど何があったのかな。


 今までこんなにたくさんの人から真摯に謝られたり、優しくされたことがなかったから。


 わたしはどう反応すればいいのか分からなくて。


 だから頭が真っ白になっちゃったんだけど。


 明らかにわたしが知らないところで何かがあったと思うんだけど。


 ほんと何があったのかなぁ……。



「リアお姉ちゃん、だ、大丈夫ですか?」


「あ、うん。えへへ。こんなに優しくされたことなったから混乱しちゃった。でも、急になんでなのかな」


「あぁ。それはねぇ」


 わたしが知りたい理由を知っている素振りを見せるクリネおばさんが向いた先には。


 昨日お話した毛がふさふさしたお爺ちゃん。確かこの村の長なんだっけ。


 そのお爺ちゃんがゆっくりと近づいてきていて。


 あ、もしかして。


「わたしのこと。他の獣人さんたちに話したんですか?」


 急な態度の変化は正直これしか思い浮かばない訳で。


「すまんかったのぉ。村の者を納得させる為には嬢ちゃんのことを話すのが一番だったんじゃ。なに、君が昨日話したこと全てを言ったりはしておらんが、大よそのことは村の者には知れ渡っておる。勝手なことをして悪かったの」


「いえ、それは大丈夫なんです。ただ……それよりも何故わたしの為にそんなことをやってくれたんですか?」


 クリネおばさんにしてもそう。


 見ず知らずのわたしに美味しくて暖かいご飯をくれて。


 お風呂にも入れてくれて気持ちがいいベッドでも寝かせてくれて。


 おさであるお爺ちゃんも。


 きっとわたしが寝ている間に村中を回ってわたしのことを話してくれたんだと思う。


 そう、思うんだけど。


 何でそんなにわたしの為に動いてくれるんだろう。


 劣等種なのに。憑き人なのに。


 孤児院にいたときも。町にいたときも。


 困っているわたしを見ても誰も助けてくれなかったから。


 それが普通なことだと思っていたから。


 だからわたしには分からなかったの。


 どうしてこんなにもわたしのことを助けてくれる人がいるのか。


 それなのに。お爺ちゃんも。クリネおばさんも。ココちゃんでさえ。


 わたしのことを不思議そうな顔をして見ていて。


「ほ? 困っている者がいれば助けるのは当然じゃろうに」


 そんな当たり前のことを言ってきて。


「アンタが何者だろうと気にしないさね。確かに昨日クーリアがやってきた時は事情が分からなかったから門番のアイツ等も危険視したし、他のヤツラも異常事態に恐怖しちまったもんさ」


「そうじゃのぉ。そもそもこんな辺境の、それこそ隠れて生きる儂等に会いに来る物好きなんてほとんどおらぬからのぉ。それこそおるとすれば我等を追う人物か、それに近い儂等に害をあだなす存在ばかりじゃと思っておったからの」


 獣人さんを追う人物……。


「アンタも知っているだろう? アタシ等獣人は、亜人と蔑まれて人間たちから忌み嫌われているってことは」


 コクン。


 もちろん知ってるよ。


 劣等種であるわたしと同じぐらい嫌われている存在が亜人。


 憑き人もそうだけど、憑き人である存在はほとんどいないから昔のわたしみたいに知らない人は知らないんだけど。


 劣等種と亜人に関しては。


 たぶんほとんどの人間の共通認識と言えるぐらい忌み嫌う存在として扱われていることは当人だったわたしがよく知っていることでした。


「儂等の祖先はな。そんな人間たちに追われた結果。この森の奥で生きることにしたんじゃよ」


「だったら! わたしは獣人さんたちを嫌っている人間と同じ人間なんだよ。それなのにどうして」


 必死に逃げて。日陰に隠れる様に生きてきて。


 普通だったら。


 迫害してきた存在と同じ存在の者に絶対に優しくしたりしない。


「まぁなぁ。当時の――儂等の祖先である彼等ならもしかすると残念じゃが嬢ちゃんを見ても助けなかったかもしれんな。こればっかりは誇りある獣人族とはいっても所詮人であることには変わらぬからの」


「だけどね。アタシ等はそこまで人間を嫌ってたりはしないよ。白状しちまうとそもそも人間なんて今までほとんど見たことないからねぇ。昔色々あってもさ。それに森の外では今もアタシ等と同じ獣人たちが貶されてると思うといい気分はしないがね。だけど、それはそれ。これはこれさね。大体さ。クーリアはアタシ等のこと怖いだとか、気持ち悪いだとか思ってたりするのかい?」


 フルフル。


 そんなことあるわけないよ。


 ついつい触りたくなる獣耳と尻尾以外はわたしとほとんど変わらない同じ人なのに。


 嫌う理由なんて何処にもないよ。


「……何で獣人さんが嫌われなきゃいけないの? それに魔力が少ないだけで……。なんでわたしも……。劣等種と呼ばれなきゃいけないんだろう」


「そうさね……。本当に何でなんだろうねぇ。皆が皆アンタみたいな奴ばっかりだったらアタシ等も苦労しなかったのかもしれないね」


 何も悪いことなんてしてないのに。


 ただ一生懸命に生きていたいだけなのに。



「な、泣かないで、リアお姉ちゃん」


「えへへ。ココちゃん有り難う。うん。大丈夫だよ」


「私はリアお姉ちゃんの髪の色はとても綺麗だと思うよ? 透き通るお水みたいにとても綺麗で羨ましいなぁ」


 風に揺れてわたしの視界にも入ってくる自分の長い髪の毛。


 正直孤児院にいた時はこの髪のせいでって思って何度も切ろうと思った程に嫌いだったけど。


 お婆ちゃんにとっては高く売り捌く為だったとはいえ伸ばし続けろと言われて伸ばした腰まである淡い水色の髪。


 お父さんイグニスも。ココちゃんもそんなわたしの髪を綺麗だって言ってくれるんだね。


「じゃからの。嬢ちゃんは何も気にしなくていいんじゃよ。儂等は嬢ちゃんを追い出したりなんかしない。困っている嬢ちゃんを儂等が助ける。代わりに儂等が困ってたら嬢ちゃんも助けてくれると嬉しいがの」


おさも偶にはいいことを言うものさねぇ。なぁ、そう思わないかいみんな?」


「え?」


 気づけば、一度はわたしの下から離れた他の獣人さんたちがわたし達を囲むように各々頷いていて。


 え。もしかして今の話全部聞かれてたの?


 うわぁぁぁぁ。恥ずかしい……とっても恥ずかしいかも。


 でもそんな気持ちはすぐに吹き飛んじゃって。



「これからよろしくなー!」


「だいたい魔力が少ないからって何が悪いんだ?」


「俺は魔力よりも石を掘る腕力がもっと欲しいけどな」


「それはもっと頑張れよ!?」


「ていうか、昨日レオとガレアの奴がクーリアちゃんのことを魔力が少ない子供って蔑んでなかったか?」


「お、おい。今それを言うのか!? あの時のことは反省してるんだから勘弁してくれよ!!」


「見れば見るほど本当に可愛らしい子供だねぇ。ほっほ。儂も若かった頃があんなだったんじゃよ」


「おい、この婆さんまた変なこと言い始めたぞ!?」


 …………。



 何だろうこの状況。


 え。本当に何なのこれー!?


「みんなアンタのことが気になってたのさ。良くも悪くもアタシ等は平和に過ごしてきたからね。だからアンタの身の上話を聴いて放っておけなくなったのさ」


「わたし、ここにいてもいいの?」


「逆に訊くけどね。今この場にアンタを嫌う視線はあるのかい? ん?」


 どうなんだい? と訊いてくるクリネおばさん。


 理屈は分からないけど。人の視線って感情が乗ると相手にその感情が相手に届くことってあるよね。


 町にいるときに嫌と思う程に感じたねっとりする気持ち悪い視線。


 そんな視線を毎日毎日浴び続けて。


 でも、今は。


 わたしを囲む獣人さんからはそんな視線は全く感じなくて。


 それどころか逆に。


 最近よく感じることになったお父さんイグニスやがーくんからも感じるそれと同じ。


 ポカポカ感じる優しい視線ばかり。


 そっか。わたしの居場所があったんだ。


 そう思うとふいに肩の力が下りちゃったのかな。


「有り難う、ございますっ……!!」


 ポロポロと。案の定また泣いてしまって。


 うぅ。最近わたしほんと涙もろくなっちゃってるなぁ。


 横であわあわと慌てるココちゃんの姿が見えるけど。


 とってもおかしいんだけど、やっぱり涙が止まらないんだよね。


 あぁ、嬉しいなぁ。


 わたしが一挙一動するたびに誰かが見ててくれて。


 誰かが心配してくれる。誰かが助けてくれる。


 誰かが笑ってくれる。間違ってたら誰かが怒ってくれる。


 えへへ。わたしもそんな人になれたらいいな。



 暫く経った頃かな?


 村全体が落ち着きを取り戻し始めたタイミングを見計らったのかな。


 長であるお爺ちゃんがわたしに。


「今だから言えることなのじゃが。一つ嬢ちゃんに謝ることがあっての」


「ふぇ?」


 改まって何なんだろう?


「昨日嬢ちゃんが儂等の村にやって来たときのことなんじゃが。レオとガレア……さっき嬢ちゃんに謝り続けていた門番をしてる奴等なんじゃがな。本当ならあそこまで村にやって来た部外者に敵意を向けることはなかったはずなんじゃよ」


「え、えっと。どういうことなんですか?」


「嬢ちゃんなら知っておるだろう? 村の近くにある湖。そこの奥で何が起きたのか」


 あ……。


『そういうことか。なるほどな』


 お父さんイグニスもどうやら理解したみたいで。


 わたしが見た惨状。


 がーくんのお父さん、お母さん。それに割れてしまった生まれることのなかった卵たち。


 薙ぎ倒された木々に抉れた大地。他にもたくさんの獣の死骸。


 そして何よりもその場所に存在していた魔素溜まり。


「あれが、わたしのせいだと思っていたんですか?」


 あの惨状を知っていて。


 その犯人が分からない時に。不審なわたしが村にやってきたとすれば。


 危険視しても仕方のないことだったんだ。


 でも。長のお爺ちゃんは首を横に振って。


「いや、そもそもの話なんじゃが。儂等はそこに何が起きたか誰も知らなかったんじゃよ」


「え?」


「あの湖はじゃな。儂等にとっては神聖な場所での。近づくことはあってもこの村から繋がる手前までで、湖の水を飲むこともましてや湖の中に入ることも儂等にとってはタブーなんじゃよ」


 お爺ちゃん曰く。


 お爺ちゃんたちの祖先。昔、人間に追われてこの森に逃げ延びた獣人さんたちが。


 森の中で魔獣に追われて今にも命が尽きそうな状況に追い込まれてしまったことがあったそうで。


 その時助けてくれたのが湖から現れた大きなワニで。


 そのことがあって湖に棲むワニを湖の守り神様として崇め祀って。


 湖そのものを神聖な場所として扱うことにしたんだそうです。


「あれ、でもお爺ちゃんたちは湖で何が起きたのか知っていたからわたしを見て追い払おうとしたんじゃ」


「違うんじゃよ。儂等は湖で何が起きたかは知らんのじゃが、何かが起きたことは知っておるんじゃよ」


 むぅ? どういうことなんだろう?


「ああもう。長の話し方じゃクーリアが混乱するだけじゃないのさ」


「……そんなに儂の話し方駄目なのかの?」


「良いも悪いもないさね! 子供には分かりやすく話す。これが大事ってことを理解するんだね」


 あ、あはは……。


 お爺ちゃんには悪いけれどちょっと同意しちゃったかも。


「クーリア。簡単に言うとだね。アタシ等獣人ってのはね。他の人族よりも周囲の気配に敏感なんだよ。だからアタシ等はあの場所で起きたことは何も知らないんだけど、何かが起きたことは知っているのさ。この前の大雨の日が事の始まりだね。湖の方からとてつもなく不穏な気配をこの村にいる全員が感じて。もしかして守り神様に何か起きたんじゃないかと不安になったのだけどね。雨が止んだ後もずっと不穏な気配は一向に消えやしない。心配になったアタシ等は湖の手前から様子を見てみたんだが雨の影響による土砂崩れが起きたようにしか見えなくてね。直接見に行こうにも湖の中には入ることが出来ないから見に行けない。そんな不安な日々をアタシ等は過ごしていたのさ」


 何かが起きたことは分かる。


 でも、神聖な場所である湖の中には入れない。


 守り神様であるワニは大丈夫なのか。


 そんな知りたくても分からない状況が続いている中に。


 わたしがやってきたんだ。


「昨日もそうだったね。実はアタシの娘であるココはこの村にいる誰よりも守り神様のことを心配していてね。一人で湖に行くのは駄目だって何度も言っていたんだけど全く聴きやしなくてねぇ」


「お母さん、ごめんなさい……」


 あの時湖で会ったココちゃん。


 クリネおばさんが言うには。


 ココちゃんがもっと小さかったときにその湖で守り神様であるワニと直接会ったことがあるそうなんです。


 たぶんそのワニががーくんのお父さんかお母さんなのかな。


 ココちゃんは実際会っただけみたいで、そこで何かあったとかではないみたいなんだけど。


 それからというものの、クリネおばさんの隙を見て門番のお兄さんたちにもバレないように村から抜け出して湖を見に行くことがあったそうで。


 だからなんだね。


 守り神様が心配だったココちゃんは昨日も湖の様子を見に行って。そして、わたしを目撃した。


「アタシも驚いたものさね。急に湖の方から感じていた不穏な気配が消えたと思ったら。ココが慌てて戻ってきて意味不明なことを言うんだからね」


「意味不明なことじゃないもん。湖の奥がピカーって光ったと思ったらリアお姉ちゃんが立っていたんだもん」


 あ、あははは……。本当の事だけど、知らない人が聞いたら意味不明なことにしか聞こえないね、これ。


「はいはい。ココの言うことを信じたんだからクーリアが今ここにいるんだよ。クーリアを助けたのはココ。アンタなんだからね」


「私がリアお姉ちゃんを助けた……そうなんだ」


 猫耳をピコピコ動かして嬉しそうにはにかむココちゃん。


 そっか。わたしはココちゃんに助けられていたんだね。


 後でまたお礼言わなきゃいけないね。


「だから慌てて村門まで来てみればびっくりしたものさね。見たこともない子供の周囲が熱で揺らめいてるし。レオとガレアの馬鹿共は腰を抜かしているし」


「本当にすまんかったのぉ。急に不穏な気配が消えたと思ったらそのすぐ後に嬢ちゃんがこの村にやって来るもんじゃから余計に危険視してもうたんじゃよ」


「まぁ、娘を貶されたとは言えブチ切れた自称父親のせいでもあるんだろうけどねぇ」


 本当にお父さんイグニスが迷惑かけてごめんなさい。


 わたしの為に怒ってくれたのはとても嬉しかったけれど、あれはさすがのわたしでも駄目な状況だったのは分かるよ……。


『クーを災厄を言われてさすがに我慢出来なくてな。すまなかった……。あと、我は自称父親などではないからな?』


 えへへ。分かってるってば。


 心配しなくてもお父さんイグニスはわたしのお父さんなんだからね。



 そして。


 わたしのことも。獣人さんたちの村のことも。


 話せることは全て話し合いました。


 知りたいことも知れたし。


 ここにいる人たちは皆優しい人ばかり。


 えへへ。わたしを受け入れてくれる優しい人たち。


 そんな人たちだから。


 わたしもこの人たちの為に。


 これから頑張っていきたいと思ったのでした。

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