百合が好きです。

正確に言えば、男女が交わらずに物語が展開していくのが好きです。

男女というものは混ぜるな危険。混ぜれば自然と汚れが出てしまいます。

さて、今年最も心が踊った百合は山田尚子監督の「リズと青い鳥」でございます。

抑制された台詞とそれを補うかのように繊細に表現されるキャラクターの動き、一挙手一投足が全て芝居として成立しています。

そして、マイベスト百合を更新しそうなのが中谷美紀さんと芦田愛菜さんによるhadskaraのCMです。教師と生徒の関係を描いたこのCMですが、生徒が抱いているのは憧れの感情でしょうか。教師が黒板に書いていた「しのぶれど色に出にけりわが恋は……」の和歌が意味深です。

「あさがおと加瀬さん」や「やがて君になる」など他にも百合が豊作だった本年ですが、来年も美しい百合を見続けたいものです。

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