第3話:ミドルフェイズ05
◆ Middle05/Scene Player――アンゲリーナ ◆
GM:ここからは作戦の準備を行う。レーラの台詞にもあったように、作戦前倒しの影響で戦力が不足している。これを補うべく、2話と同じように戦力を補強しよう。
次のミドル戦闘シーンまでに、1シーンに1人2回まで購入判定もしくは【味方ユニット増強表】が使用可能になるよ。
※当リプレイでは【味方ユニット増強表】はページの最下部に掲載しています。
イワン:なるほど。
GM:また、レーラの助力で購入判定もしくは【味方ユニット増強表】の判定が3回のみ自動成功になる。この効果は手番を消費せず、宣言だけで発揮する。
マリアンナ:ふむふむ……。
こうして各自、準備について相談をはじめる中……マリアンナのPLから、驚くべき提案がもたらされる。
マリアンナ:GMにちょっと質問が。あのFHエージェント、アリサ・トツカとか雇えたりしない?
GM:面白いことを言うなあ。よろしい。<調達>20で。
マリアンナ:前のシナリオで「RZは見逃すことはできない」と言っていたし、もしかしたらって思っていたのよ。
セッション中には言えませんでしたが、これは鋭い指摘でした。
実際のところ、この最終話にもアリサの出番は用意されていたのです。また、戦闘になる可能性を踏まえて2話の際にデータも作成済みでした。
GM:成功した場合、アリサはゲスト(PCと同じデータ量を持つNPCのこと)として戦闘に参加。操作もGMが担当するよ。
こうしてこのシーンは、プレイヤー間で相談を行って準備を整える段取りになった。
結果的に、[戦車]×3、[航空支援]×1、[軍支援班]×1、[自走砲]×1の獲得に成功。さらに、アンゲリーナが見事にアリサとの契約を締結。
これに、初期ユニットである[T-14(レーラ車)]と[スペツナズ]×2も加わり、決戦に向けた布陣が整えられつつあった。
レーラ:「……しっかし驚いたわ。あの始末屋まで引っ張ってくるなんて」
アンゲリーナ:「マリアンナの提案です。さすが元FHと言うべきでしょうか」
マリアンナ:「戦力は少しでも多い方がいいでしょ? なら、時にはなりふり構わないことも重要よ。評議員さんに軍人さん?」
アンゲリーナ:「勉強になるわ。向こうも貴女のことを気にしていた。あなた達、意外と仲がいいのかしら」
マリアンナ:「はっ、冗談言わないで! FHに、そんな生優しい関係はない。使えるか、使えないか――それだけよ」
”ラヨンヴォロス”のことが一瞬頭を過ぎり、顔を顰めるマリアンナ。
あれは特殊な事例だ。……もう、巡り合うことはない。
アンゲリーナ:「そう、安心したわ。また貴女を疑わなきゃいけないところだった」
マリアンナ:「あのねぇ……今になって裏切る訳がないでしょう」
アンゲリーナ:「ええ、わかってる。ただの冗談よ」
レーラ:「マーリャはつんけんしてるけど殊勝なのはよーくわかってるから」
マリアンナ:「……アンタらねぇ!?」
真顔で冗談を告げるアンゲリーナを、今にも”がるる”と唸り声が聞こえてきそうな形相で睨むマリアンナ。
それを横で見て苦笑するレーラ。
忙しない決戦前の、ある一幕だった。
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【味方ユニット増強表】
▼[傭兵] <調達>難易度8 説明:対オーヴァード戦の経験を持つ傭兵部隊。
HP:30/命中達成値:20/攻撃力:9
特殊:なし
▼[自走砲] <調達>難易度10 説明:120mm自走砲を投入する。
HP:20/命中達成値:10/攻撃力:15
特殊:常に攻撃の対象が「範囲」
▼[軍支援班] <情報:軍事>難易度12 説明:GRUのオーヴァード支援部隊。
HP:30/命中達成値:0/攻撃力:0
特殊:①攻撃できない/②HPが続く限り同じエンゲージ内のPCをカバーリングする/③1ラウンドに1回、《妖精の手》を使用できる
▼[航空支援] <交渉>難易度14 説明:Su-34戦闘爆撃機による航空支援。
HP:-/命中達成値:30/攻撃力:20
特殊:①サブフィールドにしか配置できない/②攻撃の対象がシーン(選択)/③一度攻撃すると、退場する
▼[戦車] <調達>難易度16 説明:T-90戦車を投入する。
HP:-/命中達成値:30/攻撃力:15
特殊:無敵
【初期ユニット】
▼[T-14(レーラ車)] 説明:レーラが指揮する最新鋭の戦車。
HP:-/命中達成値:50/攻撃力:35
特殊:①無敵/②装甲無視攻撃/③1ラウンドに1回、同じエンゲージ内をカバーリングできる/④自動成功エフェクトを打ち消す。1シナリオに1回まで使用できる。
▼[スペツナズ] 説明:軍の特殊部隊。全員オーヴァード。
HP:50/命中達成値:40/攻撃力:20
特殊:なし
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