第3話:ミドルフェイズ02

 ◆ Middle02/Scene Player――マリアンナ ◆



GM:それでは情報収集を続行しよう。シーンインどうぞ。

マリアンナ:(ダイスロール)……3、低燃費ね。

美裂:(ダイスロール)……2。

アンゲリーナ:(ダイスロール)……6、もう少し低いと足並みが揃うんだけど。

GM:さて、今ある情報項目はこの三つだ。



▼人革機関の転機 <情報:UGN、FH、軍事>難易度10



マリアンナ:(PL間で話し合い)ここは私から行くわ。「人革機関の転機」について判定。「コネ:要人への貸し」を宣言して(ダイスロール)……8。

GM:どうする?

マリアンナ:ははっ(乾いた笑い)。財産Pを2点使用するわ。これで達成値10に。

GM:では、情報を公開。



▼人革機関の転機 <情報:UGN、FH、軍事>難易度10

 1年前、人革機関は窮地に陥った。

 まず、最大の支持基盤であった都築京香の行方不明。これによって機関は研究の統括者とスポンサーを失った。

 さらには、レーラ・リトヴァク中佐を中心とするロシア軍勢力が、FHの取り締まりを強く主張し、各地で軍事作戦を展開。

 FHは政府に介入して妨害しようとするが、そもそも政権の支持層に軍人が多く、官民の人気が高いレーラや軍の行動を止められなかった。

 都築京香の失踪も、この当時のFHの求心力低下に拍車をかけた。

 そして、人革機関の研究施設に軍の臨検が行われる段になり、人革機関の新たな指導者シームボルは、防衛のために研究段階のレネゲイド・ゾーンを展開。トリグラフ計画を強行した。



レーラ:「……なるほどね。今は、シームボルってやつが機関の指揮者で、そいつがゾーンを生み出したと」

マリアンナ:「……アンタ、そんなことしてたのね」

レーラ:「ええ。私たちがRZを早期の段階で包囲できたのも、軍の部隊が臨検の準備を進めていたからね。不幸中の幸いというべきか」

美裂:「改めて思いますが、レーラ評議員ってすごい人ですね」


 感嘆して言う美裂だったが、レーラの表情は陰っていた。


レーラ:「……やめてよ。私は、そんな褒められるような人間じゃない。だって……」

アンゲリーナ:「……?」

レーラ:「なんでもない。次、行きましょ」

マリアンナ:「……そう。アンタがそれでいいと思うならいいけどね」


GM:さて、これもトリガーとなる情報項目だ。視点を過去に移し、回想に行こう。

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