ステラ

第1話

小学2年生の時、私はある疑問を持ちました。

今思うと、随分と不気味な質問をしてしまったと思います。



はじめに、両親や兄に聞いてみました。

兄にはまず信じてもらえませんでした。

馬鹿にされ、笑われただけでした。

両親は私のことを心配しました。

あまりにも深刻な顔するので、私はこの話は嘘だと言ってしまいました。

もちろん嘘ではなかったのです。

でも両親はそれを聞いていつもの顔に戻りました。

変な嘘をつくなと、少し叱られました。






私の隣には1人の男の子がいます。

いつでもどこでも一緒です。

少し離れたところにいる時もあれば、すぐ隣にいることもあります。


私と同い年くらいでしょうか。

会話ができないので聞くにも聞けません。

彼と目が合ったこともありません。

彼の名前だって知りません。


最初に彼の存在に気づいたのは小学校にあがってすぐの夏休みです。

その時も私と同い年に見えたので、彼も私と一緒に成長したようです。






--------彼は幽霊なのでしょう。

それは幼い私にだってわかりました。


でも、なんでいつも私の隣にいるのでしょうか。

彼が私の隣にいるようになってから、11年が経ちました。


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