豚恋物語
ミミゴン
第1話イノシシが豚に恋をして
イノシシのブーブが山からおりてきて豚小屋に住む豚のトン子に
ひとめぼれをしてしまった。片方は毛むくじゃらでもう片方はピンク色でも
祖先は同じイノシシだから、心はすぐに通じ合った。
「次の満月の晩に会いに来て」
いとしい恋豚にそういわれて、ブーブは指折り数えてその日を待っていたが
満月の3日前にカラスが飛んできて、ブーブにこうしらせた。
「大変だ!君の好きな豚さんがほかの豚と一緒にトラックに載せられて
食肉処理場に連れていかれちゃうよ!」
「なに!?食べられちゃうなんて聞いてないよ!助けに行かなきゃ!」
「無理だよ。人間どもの悪だくみにはかないっこない」
カラスは面倒くさそうにそういうと、さっさと飛び去った。
パニックになったイノシシは突進して馬鹿力で木をなぎ倒すやらして
荒れ狂っていた。そこにツキノワグマが現れてこういった。
「どうした、お若いの。落ち着きなさい。そんな風にむやみに暴れても
むだなエネルギーを使うだけだぞ。わたしに悩みを打ち明けてごらん」
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