今日私達は生贄になる

第3話思い出してくれた？

俺は、ある村に迷ってしまった。友達と山をハイキングしていたらここに来てしまった。何故か懐かしい感じがするきがした。辺りを見回すと、白い浴衣を着た女性が立っていた。彼女は、うっすらと笑顔を浮かべた。俺は、我を忘れて彼女を追いかけて森の中に入っていった。彼女を見た時、誰かもわからない名前が出てきた。「静華」と言う名前が頭から離れなかった。何故彼女を、見る度に「静華」という名前が浮かび上がる。どんどん追いかけて行くと、川についていた。彼女を探そうと、辺りを見回すとしろい浴衣の女性ではなく、びしょ濡れの黒い女が川の中から出てきた。でもまた「静華」という、ひとつの名前が思い浮かんだ。白い浴衣を着た彼女と、今居る黒い浴衣の彼女は、同一人物かとおもってしまった。色々考えていると、黒い浴衣を着た彼女が川から出てゆっくりとこっちに近ずいてくる。俺は逃げようとするが体が動かなかった。彼女は、俺の目の前に来てこう言った。「慎之介様、ずっと一緒にいましょう。」その瞬間彼女の言葉を聞いて、俺は、なぜか古い記憶を思い出してしまった。俺はこう思った。多分あの古い記憶は、前世の記憶ではないかと思ってしまった。通りで、この村が懐かしい感じがすると思った。彼女は、俺のほほに手を添えて、「思い出してくれましたか？」と不安げな顔で彼女が言い出した。「うん思い出したよ静華さん約束したのに、破ってすいません。」と俺は謝った。すると彼女の顔は嬉しそうに笑った。俺はもうびしょ濡れに濡れた彼女は、可哀想に思えてしまっていた。俺はずっとみつめていると「慎之介様、寒いです。私を抱きしめてください。」と彼女は震えながら言った。俺は濡れた彼女を抱き締めた。彼女は、泣きながら「苦しかった、寂しかった、水の中は、暗くて、冷たくて、生贄だから死ぬのは当たり前だと、思っていた。でも、でも助けて欲しかった。慎之介様と離れるのが嫌だった。」と呟いた。「ごめんなさい約束を、破ってしまって、」と俺は、謝った。すると彼女の体が、神々しい光に包まれて徐々に彼女は消えていく。やがてその光は消えてしまい、彼女も消えてしまった。最後の言葉を言い残して。

「ありがとう、、、ございます」と言って消えていった。