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バーティミアス~サマルカンドの秘宝~/ジョナサン・ストラウドへの応援コメント
こんにちは。
魔法モノの小説はうん10年前以来ぜんぜん読んでいない私なのですが、ハリポタは映像で観るとけっこう燃えます。
アレは神視点で重厚とのこと。
映像先行でなければ、わが国ではベストセラーにならなそうな本だと思うのです。
海外では売れていたと聞きますが、そうだったのでしょうか。
出版社は名の知れた映像をノベライズするのは安心だし、映画作成側からすれば売れた本であれば映像化のハードルは低い。
アニメなど低予算のものは、また違うのかもしれませんが。
どうなのでしょう。
PS:わたしのkacもといKACに星をいただき、ありがとうございました!
作者からの返信
ハリポタは内容が意外と大人向けなんですよね、割と重い話です。
海外で久々に児童書がスマッシュヒットを決めた特異な例だったようです。
日本では小さな出版社が目をつけ映画化に先立ち翻訳されました。
正直に言うと、内容よりもかなり幼い子向けに(小学校低~中学年対象の感じです)翻訳してしまったばっかりに、個人的にはかなり「惜しい」仕上がり……。
映画の貢献度は大きいですよね。
私は一巻は好きだったんですけど、途中ハリーがすごい悲しい目に遭うので、離脱してしまいました……アズカバンの囚人までは面白く読んでいたんですが。映画も賢者の石のワクワク感が好きです。
ファンタジーの映画化は夢がありますよね。面白いし。
P.S
タグ間違えていた人他にもいたんですよ。瀬夏さんには早めにお伝え出来ましたが、もう一人の人は締切直後になってしまったので、残念……。
今度から自分のだけでなく、読んだ人のタグもチェックをしようと思いました(笑)。
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告白/町田康への応援コメント
告白、大学を出てぶらぶらしていたころに夢中で読みました。
これはわたしの話だ、と思いましたが、同じような感想を抱く人は多いそうで(町田さんがインタビューで言ってた)。
わたしは短編の「本音街」と通底するテーマがあると思っていて、
何かというと「じつは人間、たいした本音は(ありそうで)ない」ということなんじゃないかと。
終盤熊太郎が弥五郎から、
腹で思てることと口で言うてることがちゃうんちゃう?
ということを指摘されるシーンがありますよね。あれがトドメだったんだろうと思うんです。
確かに熊太郎はバカではない、バカではないけれども、われが思っていたほど特別な思考をもった人間でもない、ということをこれでいやおうなしに気付かされてしまう。
どうせおれの考えてることなんぞ他のもんにはわからんのや、
と思っていたというのに、弥五ちゃんにあっさり「ちゃうんちゃう?」と言われてしまう。気付かれてたんか。
てことはわれがアホやと思っている村の人間にも、その程度のことはわかっているだろうし、わかっているということは彼らにもその程度のことを思い量る力があるということで、
まったくもって、なにも自分が特別なわけではない。
こちらのことを量れるくらいだから、むしろ村の人間の方が、ひょっとしたらある同じような脳内のモヤモヤを乗り越えて「普通の」生活を営んでいるわけで。
すべてが熊太郎にとってはあかんかったのでしょう。そらあかんと思うわ。
て、これしきのことを書くのに胸がいっぱいになって、ものすごい時間がかかった。
作者からの返信
あかんかった。というのはほんとにそうなんやと思います。告白する内容がない、というのもほんとに。それこそが物語の核なのだろう、とも思う。
最後の告白。肚を決めて絞り出した答えが、心の底からの声が、自分にも弥太郎にも、「通じなかった」。最後まで世界とも他者とも自分とも、通じ合えなかった。そこが物語の肝で、切ないところだなと、私も思いました。
でも正直なところ、新聞連載ということもあり、途中伸ばし過ぎでは? と思ってしまった。連載期間の長さが、物語の主題を分散させてしまったように感じました。
それにアウトローに落ちる人間というのは、どこか「世界に割りを食わされている分、これくらい取り返して当然」みたいな認識を抱いていることが多い気がします。
弥太郎と熊太郎の二人の追い詰められ方が甘かったように思う。というのが私の感想です。あとやっぱ縫と熊太郎の生活。空疎に過ぎるなと。交際から不貞の発覚まで、ふわふわしてなんか夢みたいやなと。思ってしまいました。
そいで森の小鬼。物語の終盤、実際には人を殺してなんかおらず、熊太郎が負ったと思っていた罪は、妄想だったことが示唆される。堕落していったきっかけの後ろ暗さ。それが払しょくされた後の、地に足のついていない感じ。彼が感じていた疎外感の、根拠のなさ。
この地に足のついていない感覚がずっと、ずっと最後まで尾を引いて、切ないなぁと。せめてなにか彼を現実と結び付ける何かが、弥太郎にとっての妹のようなものが、おれば。
弥太郎はあんなに「あかん」熊太郎に最後まで付き合ってくれたのになぁ、虚しいなぁ、という感じでした。
ニート/絲山秋子への応援コメント
絲山秋子さんは好きな作家さんです。
得に「ラジ&ピース」が好きなのですが、短編集はまだ読んだことがありません。
外車に関する話とか、躁鬱になった経験とか、転勤先の土地の様子を作品に組み込む技量に頭が上がりません。
群馬県のどこかの書店に「絲山書房」というコーナーがあり、絲山さんもそこで執筆をされることがあるのだとか。
……カクヨムで絲山さんの話題を初めて拝読したので、調子に乗って書き連ねてしまいました。失礼しました。
作者からの返信
うまいですよね。登場人物の乗っている車の車種で人物の個性をにおわすとか、地方と中央の対比、象徴的な意味だけでなく、そこに住んでいる人の息遣いまで描かれているのを感じます。そしてニートを見る目が優しい。
絲山書房、知りませんでした。素敵ですね。いつか行ってみたい。
こちらこそ、お話を聞けて嬉しかったです。絲山先生をお好きな方、けっこういらっしゃるみたい。読書エッセイ良いですよ、同好の士を見つけられます。
アタラクシア/金原ひとみへの応援コメント
こんにちは。
そういえば。
ホシ、わすれてました。てへ。
作者からの返信
こんにちは!
星は好きな時でいいんですよ。特にこの感想シリーズはひっそり書き続けていたいので、星は少ないほうが嬉しかったりします(笑)。応援ボタンをそっと押してくれる瀬夏さんには、いつも感謝しています。