恋人は互いを求め合い、そして…!?

小学生の時に初めてあって

中学生の時も毎日の様に話しかけてくれて

高校生の時も難しい問題に付き合ってくれて


いついかなる時もそう、私と居てくれたあの先輩のことが好きでした。




小学生の時に初めてあって

中学生の時も毎日の様に話しかけて

高校生の時も難しい問題を一緒に解いて


いついかなる時もそう、俺と居てくれたあの後輩のことが好きでした。




俺らは…私たちは…




「先輩のことが好きです!」

「お前のことが好きだ!」




…こうして私たちはお互いの気持ちを告白しあい、一つの恋仲になり甘く甘く、砂糖より甘く、仲睦まじく甘美な物語を生み出すのです。




それから結ばれた私たち二人に試練が降り注ぎました。

一つ一つは小さく雨粒の様で、だけれども確実に体温を奪っていくそんな言葉の試練が。


「見ていて恥ずかしい」「みっともない」「いい歳して何をやってんだ」「あほくさ」「うわぁ…痛いわぁ…」「何回したの?」「はしたない」「頭大丈夫?」「こういうのが日本をダメにしてくんだなー」「バカップル乙」「死ねばいいのに」「悪いこと言わないから早く別れろ」「は?」「親も頭悪そう」「アバ○レは消えろ」「ヤリ○ンも消えろ」「滑稽だな」「世間の迷惑」「普通に考えれば分かるはずなんだけどな」「恋は盲目とは言えど度が過ぎる」「歩く恥」etc・・・


でも私たちはそんな豪雨の試練にも負けません。

だって私たちにはお互いがいて、そんな事では恋の炎は消えないからです。


時には石を投げられた事もありました。

時には友人に見捨てられたりもしました。

それでも私たちはそんな試練に負けません。

だって私たちにはお互いがいて、そんな事では恋の炎は消えないからです。


私たちの恋する気持ちは固く結ばれているのです!















でもまぁ結局、別れたんですけどね。


あんなに相思相愛だったのにどうしてかって?

私も自分自身でよく分かってはいませんが、要は


恋はという事なのでしょう。


恋愛なんてその程度、所詮は痛々しい妄想を押し付け合うだけ。

冷静になった今なら分かりますよ。

人の描く『甘い恋なんて気持ち悪いだけ』って。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る