改稿?・推敲?を終えて
原作はこちらになります。
「探偵 神門十夜 物怪奇譚」
作家:ぴ~とるいじ 様
第1章―探偵の日常―
第1話 怪奇事件はいつも “此処” から始まる
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886150707
ちなみに、企画主である、ぴ〜とるいじ様が全作品を推敲されたものは、こちらからご覧頂けます。
「【自主企画】推敲を遂行しよう。」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886346646
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胃がイタい。
たった一話のされど一話の文量が書き終わりません。
自作品は書いた後に色々述べても、言い訳っぽいので控えたいですが。
この企画では、よそ様の作品の胸を貸していただいている以上、説明責任があると思っています。
作者様に伝わるように、内輪な内容になることをお許しください。
ええと、まず、ご存知かとは思いますが、幽霊さんが好きです。とっても。
旧作から改稿された際、幽霊さんは削られるかと思いきや出番が残っていて、しかもちょっとセリフが増えていて嬉しかったです。
私も幽霊さんが書ける〜と思ったのですが、「ごゆっくり」というセリフを足そうとしてみたら、無理でした。セリフを伸ばして喋るんですが、どのセリフ見ても決まったパターンがなくて、感覚で書いてるな、と。そこにチャンネルを合わせようとしましたが、何回か書いて、これは幽霊さんのクオリティじゃない!と届かず断念しました。
こっそり描写を入れるのが精一杯でした。
改稿について。
こちらを先に書きました。結論から言うと、推敲できませんでした。(死)
作者様が目指すものは、ゲームブックのようで、力試しとしてカクヨムに投稿されている旨のコメントを目にしたことがあります。
シナリオが見られるというので辿って行ってみたのですが、不慣れなもので「ゲームしないと見れないの?」状態になってしまい。
遠目で見た感じだと、ビジュアルサウンドノベルのような絵ありきで進んで行く話なのかなと思いました。
シナリオ関係は何度か挑戦して、その度に書けたことがなく、またゲーム機を買ったことがないので、ゲーム自体をしたこともほぼなく。
推敲のつもりで始めたところ、できたのは、ただゲーム小説を下地に話風にしただけ。推敲というより改稿になってしまったと思った次第です。
推敲について。
というわけで、書き方を崩さないで行こう。そのためには書き方を覚えよう。
つまり、とにかく本文を読みました。
(またも読み散らかしてpvがえらいことになってると思います)
もともと企画前から読んでいたので、話の概要は知っていたのですが、本編では様々な人物の設定が小出しなのですね。
ゲームは主に現在進行形の話が焦点になるので、そうなるのだと思います。
完結済みの過去編を読んだ時に、相関図や設定がばーっと頭に入ってきて、世界観や本編に到るまでのドラマを知ることができました。
また過去編はとてもタイトなスケジュールで書かれているので(一千年分くらいが凝縮されてる)、日常の風景も好きですが、こうした密度の濃い話もこの探偵の話としてありなんだな、と思うことができました。冒頭のぐだぐだした雰囲気(リア充?)のイメージが強かったので、書き方として展開の自由度が高い、と思ったところです。
結局、ゲーム風の書き方はよくわからなかったのですが、ひとまず改稿の時とは違い、ト書きと会話文は混ぜないで、塊として区別することにしました。
また物語を書く時は、同じ単語を繰り返すのを避けることが当たり前になっているので、同じ人物の「女」にしても、〇〇な女や□□な女と少しづつ変えるものなのですが、画を見て読むゲームでは、逆に固定しないとプレイヤーが混乱するので、初めからすべて名前で呼ぶ、など意識して気をつけたところがあります。
もうひとつ推敲する上で求めたのは、構成を変えることです。
改稿している文章はまだ最初の方しか書かれていないので、旧作と展開、内容ともよく似ています。
しかし、旧作の1章が終わる頃には、この街の深淵が覗き込めるような展開が待っています。
過去編を読んだことで、よりこの物語と世界が持つ深さを知ったため、この美味しいところが待ってるよーと読み手に匂わせるようなものが、冒頭にあるといいなあと思いました。後半はバトルが多く入ってきますし。
こうしたことを念頭に置いて、改めて一話を観察してみました。
まずクレハ様が画面で映像を見ているのは、遠いなと感じたので、現場まで出張ってもらい、臨場感を出してるみる。ついでにクレハ様に動きをつけて特徴を出そうとしました。
過去編で服装が出てきたので、勝手にイメージして補足したり。
執事服ってなんじゃいと調べたり。(時代によって変わるようですが、今回は主人に遠慮して少し時代遅れのスーツを着るというものを採用)
作者様が作り込んでいるので、皆、ビジュアル的にものすごい特徴があるんですね、ちょっと動かすと特徴=魅力だらけです。
「ボク」とわざわざ言ってもらいました。
次に、狐狸達にあれだけ毒づかれるってことは、食い逃げ騒動の時、いやな思いをさせられたんだろうな、ユウナとは普通に話しているので、主に主人公が毛嫌いされとると思い、食い逃げの後よりも、事件自体に興味を持ちました。どのようなことがあってどうして恨みを買ったか、むしろ気になります。
その辺りをピックアップして、一話の流れは、
→街の有力者が連続失踪事件を問題視し、探偵(主人公)に仕事を頼む決断をし、迎えをやる
→主人公とパートナーは現在進行形で食い逃げ犯を追っている、日常であり、これも立派な怪奇事件
→逃走劇に決着がついたところで、迎えの車が横付けされる
(本来なら事務所での依頼になるところを変えてしまったので、ギャラリーのいる手前、一応、財閥の名は伏せる)
こんな具合に自分の話であれば、出し惜しみせず前半から畳み掛けていきたい所存です。という結論が出たのですが、
これを箇条書きにして言うだけなら簡単です。
そういうわけにはいかないので、もうやりきって怒られようと、勝手に話を盛ってしたためさせて頂きました。
自分で幽霊さんを削ることになってしまったのが悲しいです。
家鳴りのシーンも!!
構成を変えてみたものの、作者様が原文において述べようとしていた、「エゴ」について、人と人外が共存している様子を主人公が好ましいと感じている心情の部分、探偵ものとしてのスタイルなどは、取り込めておりません。
こうしたメッセージも込めるなら、もっともっと考えて物語を編まなければなりませんでした。
書き方の可能性をあらわすだけになってます。ひとえに力不足です。
不快な思いをさせるだけになっていましたら、申し訳ありません。
書いてみて、物語とは違うひたすら「現在進行形」というスタイルの、淡白な印象になりやすいセリフの難しさ。(逆にライトでいいともいう)
それ以外がほぼト書きの負担になり、求められる司会進行、雰囲気づくりや説明が、まぁなんて大変という感想を持ちました。
改稿と推敲の時に感じましたが、作者様の描かれる、特に女性陣のセリフがみんな魅力的で、書いていてとても楽しかったです。
改稿では、執事がTUEEEE感じになっていて、楽しかったです。
逆に主人公の性格が話し方も含めてつかみにくかったのですが、過去編を読んだことで私は納得し、自分なりにイメージをつかんで書いてみました。
(個人的にはユウナと出会い最初に話しかけたセリフが好きなので、あのノリです)
前回にも言えることですが、これだけ一つの話にどっぷり浸かると、大抵ファンになってしまう、と思いました。
長々と失礼いたしました。
この度も貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました〜。
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