第418話 荒らしがきた

 某投稿サイトにて、昨日投稿した作品に感想が二つ付いていた。

 そこは、人気のあるなしは関係なく読者との絡みが多いと感想欄が数値上がります。

 感想人が入れ替わり立ち代わりして、出入りしてケンカしてたりするのです。


 荒らしってやつですね。


 で、わたくしのところへは荒らしはこない。

 やってきて四日目だし、投稿して二日目なのでそういうことになります。

 でもまあ、他の方への感想は一生懸命入れてきました。


 わたくしの作品には、わたくしを小説初心者と信じる方々がやってきて、それぞれ「お説教」と「指摘」をしていきました。

 前者には「易しくいってくださるのでうれしいです!」、後者には「引用照合してくださったのでポイントがわかりやすかったです」とお礼をしっかり言いました。

 けどまた失敗したんだ……


 なにかというと、「エッセイですね」と言ってくださったのに、後に続く文面から要約して「形式段落がないと小説ではない」「おまえの駄文はラノベ」「読みにくい」という点のみとりあげて対応してしまいました。

 感想者は小説が読みたかったらしい、と把握。

 一行改行はラノベの作法で今のスマホでは読みにくいのだと。


 さらにその感想者は再訪して、そういうつもりでなかったと謝罪してくれた。

 でも、次に続いたのはやっぱり「お説教」だった。

 過去の文豪とくらべて描写が少ない、それは現代のニーズには沿っているが、鍛錬は長く書かないと筆力があがらないし、「比喩・形容詞・言い回し」を磨かないと、書く主人公の心情がたんぱくになる、とのこと。


 わたくしが書いたのは日記だと明記してあるのに、どうしてエッセイですねと言ったり、小説の主人公の話になるのか、問題をすげかえてるように思えます。

 すでに過去のものである書き方本を引用して根拠としてさらに段落がどうのと言い、さらには書籍のお作法を並べて(わたくしはそうであるお作法も、そうでないお作法も知っている)書籍化したとき一行改行はコストがかかるので出版社に嫌われるであろう、と憶測を並べた。


「お説教」はわたくしの作品については感想を言わないで、否定する要素だけならべて、ちっとも本筋に入らないのでズバリ聞いた。

 わたくしの作品の魅力ってなんですか? と。

 一日のうちに長文を二回も入れてくれたその人は二度とコメント欄には現れなかった。


 なーんだ、荒らしだったのか、という印象でした。

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