第405話 父からのパワハラ

 また家に父が来た。

 勉強をしていると、父が



「おまえなんか何やったって駄目だ、馬鹿なんだから!」

「自分の部屋にこもっていればいい!」



 と頭ごなしに何度も責めたてるので、カッと来て父が小学生の時劣等生だったことや、馬鹿なのは自分じゃないの? と言い返した。

 わたくしは学年10位以内の成績だったぞ? 今だって集中力がものをいって、母が詐欺被害にあったとき、書類のおかしさとごまかしにちゃんと気づいて母を助けてあげた。

 確定申告だってミスに気付いて教えてあげた。

 家事を分担してやっているし、自治会の掃除当番だって毎回ちゃんとやっている。

 父は自分の家でゴミばっかり集めて、埃だらけの一軒家で母が掃除に来てくれるのを待ってるだけなのだ。

 そういう人がふんぞり返ってると思うと腹が立つ。

 こんどは頭から塩をまいてやりたい。

 お、そうだ夜のうちにお清めの塩を玄関前にまいとこうっと。

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