第386話 母の感覚がおかしい件。

 基本的におでかけは母の車にのってします。

 ところが今日、母が大変なことをもらした。


「この道を行くと警察につかまるから、一本道を避けよう」


 と言うので何かと思い聞いてみれば、


「そこの道を行って二回もつかまったの。交通違反で」


 って言うかそれは……


「お母さんは交通ルールを守る気がないの?」

「ある。でも一回の罰金で七千円もとられるの。嫌だから他の道にする」


 説明させたら、彼女は一時停止をしないそうだ。

 おまわりさんが敵のように言っているが、根本的に間違っている。


「いっつもそこの道で待ち構えているの。で、止まらないとつかまる」

「それはお母さんが悪いんでしょ?」

「だから、今日はこっちの道にする」

「七千円もあったら、私のゲームソフトが買えるね」

「そうよ、寄付してやったようなもん」

「それは違う!」


 罰金は罰金である。


「寄付してやったと思いでもしないと、腹が立ってくるから」

「言っとくけど、罰金とったからって、警察が私腹をこやしてるってことにはならないから。おまわりさんの給料は税金から出てるから」

「前は現金だったから、ピンハネしたりしたの。今は振り込みだからできなくなったのね」


 どこで聞いてきたんだ! 詰め寄ると。


「うーん、どことなし。だれとなく……」


 母が怪しいようっ;;

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る