第372話 ハッピーフィートを観たv

 タップダンスで世界を変えるペンギンの話。

 マンデルは皇帝ペンギンの子で、すごく変わっている。

 仲間たちになじめず旅に出る。


 で、信じられない冒険をし、世界の秘密に迫る。

 このごろ魚が海からいなくなったのはなぜ? それは……

 しかし、タップダンスですべてが変わる。


 ネタバレします。


 人間たちの乱獲で南極の魚がいなくなっていたのだ。

 皇帝ペンギンの長たちは、グレート・ギンに祈り、秩序を守っていさえすれば魚が戻ってくると信じて言う。

「おまえは追放だ」「反抗的な姿勢を改めなさい」「エイリアンなんているはずがない」。


 しかし主人公のマンデルは、エイリアン(人間)に捕まり、水族館に入れられて得意のタップダンスで有名になる。

 人間たちはここへきて、皇帝ペンギンの保護に力を入れ始め、南極を禁漁区にする。

 マンデルの行為はペンギン含め、南極の生物を救ったのだった。


 ネタバレ終わり。


 しかし、この作品を作って何が言いたかったのか。

 皇帝ペンギン? そんなの知るか。

 踊りでも踊るなら、保護してやらないでもないけれど、とそういう態度から生まれたのではないかと邪推する。


 実際に、ペンギンたちが暮らしづらい実情はあるのかもしれないな。

 魚の乱獲で、彼らは苦しめられているのかもしれない。

 でも、それでも彼らは人間を責めたりしない。


 魚を盗んだりしないで。

 僕たち生きていけませんから。

 そう訴えるばかりなのだ。


 人間は、愚かだ。

 神様にでもなったつもりか。

 もっと、生き物にやさしくなれよ;;


 本当に悲しくなる。

 ハッピーフィートはハートフルなラブと冒険の物語なのに、哀しくて、悔しくて涙が出る。

 ペンギンが生きるのは大変なんだ。


 人間は傲慢さを直すべきだし、乱獲はしてはだめだ。

 そして、そういう判断ができる人間なのなら、戦争もきっと防ぐ方法があるはずだ。

 無力なペンギンたちが革命を成功させたように。






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