第371話 宇宙刑事ギャバンを観る
宇部松清さんがエッセイで言ってらした、ギャバンの主題歌をわたくしもDVDで聞いた。
『若さは、若さってなんだ? ふり向かないことさ♬』
『愛は、愛ってなんだ? ためらわないことさ♬』
という曲がバトル中に流れていて、クライマックスでギャバンは、『オレはもう、ためらわない!』と言って幼馴染だったかつての仲間を奥義で仕留める。
まあ、ヒロインが悪にとらわれていたのと、死んだと思っていた相棒が敵になってあらわれたのだから、そういって心を決める瞬間が必要だよな、というところか。
しかし、しょっぱなから人が血をほとばしらせて死んでいくシーンがあり、ドン引きした。
悪の描写がきょうきじみてておそろしい。
子供だましではない。
これは大きいお友達のためにある特撮なのかな?
『男なら――』
というフレーズが出てきて、初代ギャバンが次代ギャバンをたたきのめすところが、時代を感じさせるな。
ガンダムと同じころの作品だなと思わされる。
落ちこんだ主人公を奮起させるために、殴るけるの暴行をするというのは、今ありなのかなと不安になった。
『うっせぇわ』の紹介文などにあるように、前時代的な扱いをされては、相手は黙って去っていくのではないだろうか。
シャリバンやシャイダーが友情出演してるなか、面白いんだけれど反面不安だった。
まあ、女の子キャラが殺陣をするという、新しい女性像もあるにはあるのだが、残念なことにわたくしが大人になっても宇宙時代はそんなに加速しなかった。
情報ばっかり先走り、火星になど有人シャトルでいけたりはしない。
つまり、未だに新しいネタでありつづけるのだ。
おもしろかったなあ。
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