第302話 昨日作った短編メーカー

 五、七の単語を書いた紙を、箱に入れて、ランダムで取り出して組み合わせる。

 これぞ短歌メーカー! 作ったから見てください。

 まずは母が作った(紙を引いた)一句です。



 時たちて 行きて帰りて響く音 ブドウの蔓は赤茶けてよし


(響く音って言うのは、ブドウを食べに来ていた猫でしょうか)



 わたくしも作りましたよー!



 葉は落ちて 明かりの中のベランダは 秋の夜長にぬけるよな空



 けれどもね 影さす砂場時を経て 丸い背のバス うなじが熱い



 猫草は 思い出しては思い出す 沁みるほどにぞ温められて



 良い天気 光るカーテン 風受けて 布団干そうよ柔軟剤で



 最後の一句は、下世話でしたー;

 よくわからない点もありますが、これがランダムで引いたカード(紙)の思し召しだという点にご注目くだされ。

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