第285話 白昼夢

 右肩に男神、左肩に女神がいます。

 男神は千三百歳、女神は二百歳。

 年齢が高いほど子供のようにしゃべります。


 この女神がわたくしに良い言葉を授け、男神が悪い言葉をささやきました。

 これはどういうことかと、彼らと話し合った結果、男神は悪魔的な存在であるということがわかりました。

 わたくしは女神の言うことだけを聞こう、のちには、悪い例としてあげるときに男神の言葉を聞こう、と思いました。


 そうしたら、真昼だというのに、わたくしは自分の後姿を見ている夢を見ました。

 え。

 薄暗い人影が、わたくしの後姿に重なって、張り付きました。


 女神は、わたくしと統合したらしい。

 病が一つよくなった、と思いました。

 これは白昼の夢。

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