第283話 熱中症では!?

 お忙しい方や、ややこしい話が苦手な方はブラウザバックを推奨いたします。


 結論から書くと、さぞかし馬鹿っぽく見えると思う。

 しかし、現代人は時間がない。

 そのうえ、激暑で疲れている方が多いだろう。


 で、結論。

 実はわたくし、熱中症になりました。

 日焼け止めは塗ったけれど、帽子をかぶらずに出かけてしまったせいで、顔がまっかになりました。


 電気屋さんでPCについての相談に乗ってもらい、さて帰ろう、としたとき。

 母が熱いだろうから、飲み物を買ってくれるという。

 飲料水やお茶類はのきなみ売り切れ。


 それでわたくしは、ちょっとだけ高めのお茶を買ってもらった。

 さあ、駐車場に向かおう、としたとき。

 一緒に来ていた祖母が、店の床に水をばらまいている。


 どうしたのかというと、持参の水筒を落として割ってしまったというのだ。

 母はカバンからタオルをだして、床を拭き、水筒をペットボトルのごみ箱に捨てた。

 わたくしは持っていた未使用の水を祖母に渡した。


 それで、買ってもらったばかりの冷たいお茶で涼をとろうとしたのに、次の店でわたくしが買い物をしている間に、祖母がわたくしのお茶を飲んでしまったという。

 えー。


 お水あげたでしょ? と、思っていたらそれは母が飲んだらしい。

 で、祖母はわたくしが口をつけたお茶を飲んで、元の場所に戻しておいたという。

 ……飛まつ感染どころか、回し飲みで病気になるんじゃないか、と思って祖母にお茶をあげた。


 お店を出た時点で、日光のせいで顔が真っ赤にほてっていたので、こんどはセブンアンドアイでゼロキロカロリーのコーラを買った。

 お昼ご飯の時に一緒に飲んだけれど、わたくしの胸は何かがつっかえたように圧迫感があった。

 食欲はあるので、油断した。


 時間が経つごとに頭痛、倦怠感、吐き気が襲ってきた。

 母に言うと、「自分の部屋でじっとしてなさい」と言われた。

 じっとしているのもつらいから、と言ったら、タオルを濡らして首筋を冷やせと言われた。


 おとなしく言うことを聞いていると、母は冷えピタを持ってきてくれた。

 脇と額に思いっきり貼ったら、嘘みたいに気持ち良い。

 追加でまた買ってきてとねだった。


 母はなんやかやと理由をつけて断ってくるが、この夏、必要だと思った。

 TVのニュースで熱中症の症状について語られていたから、見たら、頭痛、吐き気、あと何だったかな。

 脚をつることもあるらしい。


 わたくし完全に当てはまるよ! と再度母に訴えて、理解を求めた。

 苦しい時は我慢しちゃだめです。

 帽子をかぶるのも忘れませんように。


 ああ、つらかった。






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