第211話 2020/03/18/水 猫祭り。

 ぬっふっふ。

 昨日はスコちゃん9か月ラストの日だった。

 ゆえに、今日はスコちゃん生後10か月の初めの日なのだ!


 朝からうきうきしてね、昨日えんえんといじっていて、いつ描いたのだかわかんなくなってきた、猫の肖像画を(デジ画)ガンガンプリントアウトして、壁に飾っていたの。

 こう、紐で縦にパンチ穴へ連結してって、てっぺんだけ画びょうで壁にとめる。

 実に七枚!


 自分の作風はぼんやりと光があって――、満月に照らされてる猫がいて――、下草が光ってて――という、全体的に主張のない、絵本の挿絵みたいなんだけれども。

 一か月前の構図と全く同じものを描いているのに、表現が違うのは、デッサンを繰り返し、またデジ画のテクが上がったせい……だと思おう。

 スコちゃんは描いていて楽しい。


 実は、大好きな絵師さんがいて、意識するあまり劇的に不吉な表現をとりいれてしまったりもした。

 紫の羽根(死のイメージ)、金色の羽根(天の恩恵)、白い羽(無垢な心)、つぼみの花(赤ちゃんのいたいけな命)、と自分で決めて。

 まあ、他人には言ってもわかんないだろうから、紫は精神性、黄色はキャッチーな緊張感、クリアな空はファンタジー、程度の説明にとどめる。


 発表する場があるって、楽しい。

 なんだか、いろいろ試したのを、逐一報告したくなる。

 描き甲斐あるなあ。


 デジ画を始めて一か月だけれど、上達したねって言われる。

 正直自分でもそう思う。

 うれしい。


 こういうのがずっと続いて、いつしか、好きな絵師さんにまで近づけたらって思う。

 超えようとか思わないところが、謙虚。

 ていうか、ファンタジーだから。


 相手は、絵を見たマイケルジャクソンが「会いたい」って言った、すごい人。

 わ、わたくしだって、自分に自信があって、すごい絵をいっぱい描けて、お金を動かせる人材だったら、独りでこっそり、そんなこと言ってみたいわけで。

 いつまでもいつまでも、尊敬し、奉る方なわけで。


 ようするに雲の上の人なの。

 きれいなんだろうなあ。

 美しい方なんだろうなあって、空想してるだけ。


 平安時代のお姫様を思う、殿方も、こんな気持ちだったのかなあ。

 わたくしは女性だけれども、憧れるなあ。

 ずっとずっと、活躍し続けていてほしい人ナンバーワン!


 いのまたむつみさん!

 ……言ってしまったわ。

 きゃ!






 8

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る