第97話 血糖値がやばかった
本来の意味でやばかった。
ギャル語の延長線上の意味でなくやばかった。
おそろしくいけない意味でやばかった。
空腹時の血糖値140なんとか(という単位)。
クレーランという経口での糖分(炭酸入り)を飲まされ、一時間後と二時間後に一回ずつ採血。
すると、糖をとって一時間後の値と、二時間後の値がそれほど変わらなかった。
医師の常識からすると、これは相当まずいらしい。
言葉を選んではくれるけれど、糖尿病の病名がついた。
いずれ、ダイエタリーフードを毎日食べるはめになろう。
ま、それはいいんだけど、祖母がひどいんだ。
わたくしが食事の席につくと、死にかけた(寿命)猫を見た時のような「にらにら」した気色の悪い目でちらちらとわたくしの胸元を見る。
気分悪いから、わたくしは事実は事実として日記に書きますよと言い置いた。
(実際書いてしまう)。
父にされたことも書いてきたら、年上の義弟にされたことも書いてしまう。
祖母にされたことも、医師の失言も書いてしまう。
目は口ほどにものを言い。
その好奇と悪意に満ちた目つきをやめて下さい。
そして、バストばっかりじろじろみないで。
年よりは遠慮がないなあ、まったく。
他に楽しみがないのだろうな。
大相撲を見ているのも、力士の体つきを見たいんだろうと思ってしまいそうだ。
祖母、十二指腸をカットしたとかで、ご飯をたくさんは食べられないの。
だからか、わたくしがソファで寝ているときとか、母が出かけているときとかにぼりぼりとむさぼるようにえびせんべいをかじっている。
食べられないからこそ、執着が増すんだろうな。
わたくしは今回頑張ったのよ。
二週間で体重を3キロ落とした。
リバウンドなし。
前回初診のときも、3キロ落としていった。
なのに、医師のモーさんは、
「それでこれ……?」
と数値を見てぼそり。
わたくし、精いっぱいやってきたのよ。
「はい、そうです」
と答えたわ、もちろん。
もともと、95歳の祖母に合わせたメニューを食べているのだから、我が家は質素も質素。
魚の切り身一切れに大根おろし、米飯小盛一杯。
これが夕食よ?
昼食はね、フライドチキン2ピース。
朝食は、野菜と衣の厚いカツにご飯のお弁当。
普通でしょ?
で・す・が!
わたくしは小説を書くために、大量の甘味飲料を飲んでいる! これホント。
飲まないで書くと、頭痛がする。
すらすらいけるなあと思っても、ふいに意識がくらくらして、眠気に襲われたりする。
低血糖ってこんな感じか。
とにかく、ものすっごい、危険を冒して書いているんである。
だからというわけではないけれども。
お読みくださったら、とってもうれしい。
アリガト(≧▽≦)!
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