第36話かーんどう! したぞおおー!!

 森の戦士ボノロン。

 病院の待合室で読む、子供の本。


 もうね、なんかね、病気したせいか、心がもろくなっているのか、ぶるぶる震えました!

「オデは森の戦士ボノロン。オメの願いをひとつだけかなえるために巨木の森****(忘れちゃった!)からやってきたロン」

 っておい。

 オレンジ色の巨人が、背中に妖精の羽根をくっつけて空を飛ぶ。

 これすばらしいな!

 シリーズ一気に読んじゃった。


「あの娘の母親はきっと泣いてるロン。その涙のためにオデはあの娘の願いをかなえるロン」

 とか、

 クエストの内容がファンタジーRPGなんだけど、すごく感動する。

 これは母子が読むためのお話だなあ。

 そしてボノロンを読んだ子供は大人の気持ちがわかるヨイコに育つだろう。

 子供を想う、親の気持ちが……。


 ああ、なんて私は馬鹿な話ばかり書いてきただろう。

 こんなふうに、心を啼かせるものが書きたい。

 子供の気持ちも、大人の気持ちも大切にする、優しい話が書きたい!

 売れなくてもいい。

 やさしい気持ちで、自分を見つめ直したい。

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