第34話とは言ってもどきどきである。

 今、妹に励ましの手紙を渡してきた。

 わたくしからだと、それ以外にはほぼ無言で。

 心臓がどきどきいう。

 胸の中がいやな感覚に覆われている。

 差し出がましいと思われるだろうか?

 目の前で引き破られたりしないだろうか?

 突っ返されない限り、渡すんだ! とだけ決意して渡した。

 受け取ってくれたのですぐ帰ってきた。

 それでも胸の不安は除けない。


 先ほど書いて送った自分の投稿を読んで落ちついた。

 よかれと思って実行したんだ。

 それに、受け取ってもらえなかったら、などと自分のことだけ考えているからそんなことが気にかかるのだ。

 わたくしの純で心から妹を思う気持ちを、行動に移しただけだ。

 悪いことなどないよ。

 きっとうまくいく。

 妹が自信をもって生きていけますように。

 そう祈ってここは締めたいと思う。

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