第2話WONDERの映画を観た

 TOHOシネマ、三階のプレミアム席だった。

 足はながながと伸ばせるし、リクライニングシートだし、隣りの席のひとと距離があるから、快適!


(今日は疲れているから、完璧には書けない)


 梅雨に入る前から、わたくしは「ワンダー」という本を買って読んでいた。

 次に紀伊国屋に行ったときは「もうひとつのワンダー」を入手し、梅雨が明けたら、「みんな、ワンダー」と「ブラウン先生の格言ノート」買って読んでいた。

 その帯にあったのだが「WONDER-君は太陽ー」として、映画化されたことを知って、チキンとウーロン茶を買ってプレミア席に収まりかえっていた。


 正直愛おしさしか浮かばない。

 公開されてから一か月経つので、お客さんはまばらだった。

 行儀よくみんな観ている。大人が多かった気もする。ファミリー映画であり、青春映画であり、障害児を持つ家族の映画だ。


 感動したけれど、原作を読んでいたので、細かいところに目がいってしまう。(物語は原作に忠実だった)

 犬がいい仕事をしている。

 主人公のセリフが軽妙で面白い。機知というかエスプリというのは他者への思いやりがないとうまれないと聞く。

 主人公は遺伝的な病で幼いころから27回手術してきた。その顔には手術あとがいっぱいだ。しかしジュリア・ロバーツ扮するイザベラママは顔は過去を表す「ここの傷はあなたが最初に受けた手術のあと、ここはあなたが最後に受けた手術の痕。顔は過去の地図」と言って聞かせる。

 そして、息子を肯定して揺るがない。

 ああいうママがいるなら、主人公は大丈夫。

 ジュリア・ロバーツはハリウッドの泉ピン子だと思った。お母さん役がハマること。

 わたくしも耳たぶが左右で異なるという外耳*けいだから、写真に写るときは斜めになるか、耳を隠す。

 でも、主人公のように、凝視されたり、子供に泣かれたり、ペスト菌がうつるぞーとかいわれたり、ドッジボールで集中攻撃されるなとどいった目にはあったことが無い。

 小学校時代から、特殊学級の娘と6年間同級生だったからか、わたくしは他者の顔にはこだわりがない。なれなれしく体に触られるのが嫌だったくらいだ。(苦手)

 顔面傷だらけの少年に出逢ったこともあるが、普通に創作仲間だったから、親近感をもっていた。今頃才能を伸ばしてればいいのだが。

 だから、WONDERはわたくしの人生で、一番わかりやすい奇跡の物語だったりする。

 パンフも買った。

 タイトル通り、奇跡の物語だった。人を信じてみたくなった。

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