ジョハリの窓
【ジョハリの
他者とのコミュニケーションを通して、自分自身を深く理解するために開発された考え方。「開放の窓(公開された自己)」「秘密の窓(隠された自己)」「盲点の窓(自分は気づいていないが、他人は気づいている自己)」「未知の窓(自分も、他人も知らない自己)」から構成されるモデル図。
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ぼくはみんながきらいです。
みんな、ぼくのことを馬鹿にしているのです。
きっとみんなは、ぼくのことを頭のおかしいやつだと思っているのでしょう。頭のおかしい、かわいそうなやつだと。
まるでガラス片にでも触れるように、優しく、恐々とぼくを扱うのです。
きっとそれは、思いやりというものなのでしょう。ええ、ええ。知っているのです。ぼくは頭がおかしいだとか、幼稚だとか言われますが、馬鹿ではないのです。
でも、ぼくはそれが気にくわない。それが、ぼくをいらだたせて、その辺にある椅子だとか、くず入れだとかを、かたっぱしから投げつけたい気分になってしまうのです。
だいたいはそういった衝動は堪えることができるのですが、たまに、我慢ならなくてつい、暴れてしまうこともあるのです。
ダメだっていうのはわかっているのです、馬鹿ではないですから。でも、そうやって頭にぐぐっと熱が溜まっている時は、ぼくの「頭がおかしい」部分が、ぼくのからだを支配するのです。
ぼくは、ぼくがぼくを支配することを止められない。
そんな悩みを知りもしないくせに、ぼくのことをかわいそうな目で見て、しょうがないなあと、子どもをあやすように話すみんながきらいです。
それ以上に、頭の芯にうしろを向いてひっそりといすわっている、得体の知れないぼくのことがきらいです。
自分のことなのに、どうしていいかわからず、情けなくて、恐ろしくて、みんなを嫌って気を紛らわすぼくのことがきらいです。
神様へ。
あなたからみえるぼくは、どんな人ですか。
ちっぽけですか。
愛おしいですか。
汚らわしいですか。
失敗作ですか
どうでもいいですか。
あなたのおわしますその部屋の窓から、ぼくはどんな風にみえるのですか。
教えてください。
ぼくの生き方を教えてください。
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