異世界転生したからどうせならチート使おう

水上 天

序章

第1話:ちょっと転生してくる

──ジリ…──ジリリリ─ジリリリッジリリリッジリリリッ─

ガシッ…


「ん…っ。ふぁぁぁぁぁッ」


ヨロヨロ……スタスタ………ガタガタガタドンッ

「痛ってぇ!」

「何やってんのよ」

「あぁ、安希姉あきねぇ、おはよう……階段から落ちた。」

「っはぁーー」


朝から姉には呆れられたが一日が平穏なことを祈ろう。

「朝飯ある?」

「ん?あるわよ。顔洗ってから食べなよー」

「うん。ありがと」

「さてと、顔洗って着替えて飯食って学校行くかぁ」


──…バシャバシャフキフキ…スタスタ…ヌギヌギスッスッ…スタスタ…モグモグゴクゴク…──

よし、擬音で行動を表したところでと、そろそろ学校行くかぁ……って、

「ち、遅刻じゃねぇかぁぁぁぁ」


「やべぇやべぇ、遅れるって!!」

点滅信号なんか気にしてられるかっ!

……キィィィィィ…ドンッ!

いてぇ…いてぇ……意識…が、と…ぶ…──


「──ッ!」

バッ…と、目が覚めるとそこには……辺り一面白い世界と1人の美少女が立っていた。


谷原祐一やはら ゆういちさんですね?ようこそいらっしゃいました。私は女神テミスと申します。」

「は、はぁ…ん?……女神…?」

「はい。女神です」


エェェェッ!?女神!?死後!?ならば!!異世界転生!?


「てことは、転生とか出来たりします?」

「はい、そのつもりですよ?」


キタァァァァー!やったよ!?転生!勝ち組ッ!


「それでは早速、私に一つだけ願いを教えてください。叶えて差し上げます。」

「えっ?いいんですか?」

「はい。祐一さんが亡くなったのはこちら側が管理を怠ってしまい⋯こほん、ミスをしてしまったので。」


まじかー、適当だったのかぁー、そっかー、まぁいっかー、


「……分かりました。じゃあ考えたものを創る能力を下さい。」

「それでしたら少々制限が付きますが大丈夫ですか?」

「はい。それで」

「分かりました。それでは転生を行います。神の加護があらんことを…」


スウーーッ

そこで意識が途切れた。

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