06 おっぱい描写を見れば、創作の上手い下手がわかる!(真相不明)
ファンタジーおっぱいはダメなのか!?
ぷるんぷるんバインバインしてはダメなのか!?
というと、自分は別に悪いとは言わない。むしろ一概な否定はしてはならないとも思ってる。
だけど「その乳設定、意味あるの?」とは問いたい。それで意味なかったなら否定する。
画像・映像的二次元なら、まだいい。一目瞭然の視覚情報があるから、男性諸君の性癖を満たすという目的が理解できる。
だけど一次元(こっちも二次元?)の文字情報しかない小説内だと、そうはいかない。大抵の場合、作者が作った巨乳設定持ちキャラクターは、読者の脳裏にビジュアルが描かれる際、実は巨乳ではなくなっている。よくて並、場合によっては並以下になっている。
どうしてか?
アクションする時、ぷるんぷるんバインバイン揺れてる?
下着とか服とか選ぶ時、なんか困ってる?
多くの作品の場合、ここらは何事もなくスルーされ、そんな描写はない。初対面の第一印象で『胸でけー』とか主人公が思って、思い出したように貧乳キャラが妬むならかなりマシ。
作品の全文検索で『乳』とか『おっぱい』とか『バスト』が何度使われてるか、数えてみればいい。『胸』も含みたいけど、それ以外でもそこそこ使うから微妙。
その数を、登場巨乳キャラクター人数で割ってみる。連載の長さにもよるが、総数数十万文字なら片手で収まる数字になるのではないだろうか。
それだけ胸の話題が登場しない。
つまり作者がおっぱいをむしり取った!?
それは違うとしても、作者が巨乳キャラクターにも関わらず、巨乳扱いしてないことの証明にはなる。やたら作品内で『おっぱい』を連呼するのもそれはそれでどうかと思うが、個人的には描写がないよりはマシだと考える。
ヒロインが複数いるから、その書き分けのために設定を作ったはいいが、使いこなせていない。
作者が大きい扱いをしてないのに、読者にそう思えってのは無理あるよ。
まぁ、ここらは、言えば「お前の作品はどうなんだ?」という盛大なブーメランになるけど……
○ ○ ○ ○ ○ ○
当然といえば当然だが、男性は、胸の大きい女性の苦労を理解していない。苦労があること自体、考えが及ばないから想像もしない。
乳を知らないのに、乳にこだわる。乳を求める。
己が持ち得ないからこそ手を伸ばすのか。なんという男の深い深い業なのか。
こんな文章書いてる自分も男で苦労知ってるわけじゃないけど、そこはもうスルーで。
この手のことは、ちょっとネットで検索するだけでも結構出てくる。それだけ大勢の人が共通して抱く根深い悩みと言える。
・重さ
これは前項で詳しく述べた通りだし、言うまでもなく予想はできるだろう。物理的な重さで起こる
よくある「肩が
寝方もよく聞く。仰向けやうつ伏せで寝ると息苦しい。横に寝るしかないが、下着がテキトーだと形が崩れるとか。
グラビアなどではなく日常生活内であれば、胸の大きな女性が胸を協調するようなポーズをするのも、重さによるところが大きい。
腕を組んで胸を持ち上げる。テーブルに胸を乗せる。
男の目を意識してワザと挑発しているのでなければ、単純に重いからだ。荷物が重ければ持つ手や持ち方を変える。座る時には席に置く。それと同じようなものでしかない。
・運動性
背筋を伸ばして立ち、二の腕を掴んで、気持ち立てるように腕組みをしていただきたい。
言うなれば、これが胸の大きな女性の視界だ。下方向はかなり邪魔されるのがご理解いただけるだろう。
自然、足元の注意は
そもそも運動全般にも影響があるという話はよく聞く。走り跳ぶだけでも胸がワンテンポ遅れて揺れて邪魔になり、リズミカルに動けないと。
ヌンチャクのように、水を入れたペットボトル2本をヒモで繋げて、首からぶら下げてみてほしい。動けば揺れて重心を崩そうとし、跳ねて胸を打つ。それと似たようなことが起こる。
・ファッション
カップが大きいと、デザインが可愛い下着がないという話はよく聞く。値段も急激に高くなるという話もよく聞く。
あとは「太って見られる」という悩みも。だがこれは、意外とピンと来ていない人も多いように思う。
二次元の女性キャラクターは、服を着ていてもボディラインが
それは二次元だからであって、現実には無理矢理造形しない限りそうならない。服の布地は胸のラインに沿って持ち上げられるものの、頂点を越えて支えを失うと真下に落ちる。布が乳房の下側から腹にかけてのラインに沿うことはない。
つまりマタニティドレスを着た妊婦のようなシルエットになってしまう。腰部分で締めるならばともかく、ゆったりとしたワンピースではそうなってしまい、実際スカスカでも腹部分にも肉が詰まってるような誤解が生まれる。
そもそも服を購入する際、どこのサイズを基準に選ぶか、という問題が生まれる場合がある。
一般的なS・M・Lでサイズ分けされている、男女兼用の服では、身幅と、肩幅や着丈が合わない。胸に基準を合わせると、肩幅や身丈がブカブカに。身丈を基準にして選ぶと胸がキツキツにと。
なのでレディースの場合、9号とか11号とかA体型とかY体型とか、男には見慣れない区分が存在する。
・偏見
これは当人の問題というより、周囲の理解の問題だが。
まずはどうしても人の目を集めてしまう。
男からすると、性的なものではなくとも、やはり目が行く。
同性であっても同じ。いや性差がない分、場合によってはもっと悪いかも? 遠慮の欠片もなくサイズを訊かれ、触られる。
ひいては、胸の大きさがコンプレックスになる女性も少なくない。
場合によっては性犯罪に結びつき、深刻化することもある。
なによりも、胸が大きい悩みを理解してもらえない。
○ ○ ○ ○ ○ ○
こうして考えると、巨乳って誰得?
当人の考え方次第だろうが、巨峰の持ち主が受ける恩恵は、大きいように思えない。
フィクションにおいては、見る側の、ほとんどは男の、一方的なものとしか言いようがない。キャラクターが観賞目的で用意されていると言っても過言ではないのではないだろうか?
とはいえ先にも述べたように、映像・画像でビジュアルであれば、まだいい。男の願望というか性癖を全面に押し出してるのが一目瞭然、そういう存在意義を持っていると理解できる。言うなればお色気担当?
問題は、文章で巨乳キャラクターを出した時だ。
自分の経験上、多くの場合、死に設定と化す。
上記のように乳の話題は事欠かない。これだけネタがあるのに、作品内で使われないのだ。
巨乳ゆえの苦労なんて出てこないし?
どんなに激しく動いても、まず揺れないし垂れないし?
ぶるんぶるんたゆんたゆんさせてても、痛いとか垂れるとか、そんな危機感抱いてるキャラクターまず少数派だし?
ヒロインを複数用意して、キャラ分けにするためだけに用意した、好きでもなんでもない設定なんじゃね? と疑いたくなる。
巨乳ゆえの苦労なんぞ書きたくない?
胸の大きさと柔らかさを自由自在に変えられるおっぱい超人。
そんな公式設定があったほうが、ただの巨乳キャラより差別化できるんじゃね?
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