にょろにょろ

にゃぁぁ


君の小さな声とその鈴の音で目覚める朝

目を開けると、僕を覗き込む君がいる幸せ

そっとその頭に手を乗せると、目を細めて顔をすり寄せる美しい生き物。

嗚呼、今日も素晴らしい日だ。

君は身ごもってからというもの随分と甘えん坊になって、益々僕を虜にさせる。

全く困ったものだ。

そして、何のメッセージなのかはわからないけれど毎朝、僕の掛け布団の上に「にょろにょろ」が置かれている。

「にょろにょろ」は僕が君にあげた小さな蛇のぬいぐるみ。見つける度に君の宝物入れに入れておくのに、朝になると僕の布団の上にある。

これは、君なりの僕への愛情なのかもしれないね。嗚呼、何という幸せ。そうやって、幸せに浸っている僕の頬に君の手がそっと伸びてきた。目覚めてるのに起き上がってご飯の用意をしない僕に痺れを切らしたのだろう。

ペシッ!ペシッ!

と、同時に漂ってきた香り…

咄嗟にその可愛い手を掴み、むにゅっと柔らかな肉球を開く…


にゃぁ!


不満げに声を上げた君の手に付いているのは紛れもなく、うんこだよね??

その手で、僕のほっぺ叩いたの??


……


いいんだ。

これが幸せなんだ。


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鈴の音 あひみての @makotrip

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