第4章 血液検査学
027 血液検査学Ⅰ
血小板
01.骨髄巨核球は、(細胞内分裂)を行いながら巨大化し、その後成熟していく。
02.骨髄巨核球の成熟には(トロンボポエチン)というサイトカインが働くが、こ
れは(肝臓)で産生される。
03.骨髄巨核球1個から約(2000~5000)個の血小板ができる。
04.血小板の直径は(2~4)㎛である。
05.血小板の寿命は、約(8~10日)である。
06.血小板の機能は、(粘着)・凝集・放出などである。
07.(トロンボキサンA2)は血小板凝集を亢進し、血管を収縮する。
08.(プロスタサイクリン)は血小板凝集を抑制し、血管を拡張する。
09.(vWF)は、血管内皮下組織のコラーゲンと血小板糖タンパクGPIb/IX/Vを接
着させる糊のような働きをする。
10.(GPⅡb/Ⅲa)は、フイブリノーゲンを介して血小板を凝集させる。
血液凝固
11.凝固因子には、Ⅵを除いてⅠからⅩⅢまであり、その多くは、(肝臓)で産生される。
12.Ⅱ、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ、Ⅺ、Ⅻは、(タンパク質分解)であり、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅷを補助因子という。
13.(トロンビン)は、フイブリノーゲンをフィブリンに変換させる他、Ⅴ、Ⅷ、Ⅺ、ⅩⅢの活性化にも関与する。
凝固制御
14.凝固制御に関係する因子の代表は、(アンチトロンビン)でトロンビンⅡaと1:1で結合することによりトロンビンを不活化する。
15.凝固制御として(トロンボモジュリン)、プロテインC、プロテインSによる系も重要である。
16.プロテインCは、テインSを補助因子として、ⅤaとⅧaを失活させる。
繊維素溶解(線溶)
17.通常、生理的にはフイブリン形成後に線溶が起こる。これを(二次線溶)という。
18.フイブリノーゲンが線溶をうける病的な場合がある。これを(一次線溶)という。
19.線溶を担う因子の代表は(プラスミン)である。
20.(プラスミン)は、プラスミノーゲンがプラスミノーゲンアクチベータによって活性型されたものである。
線溶の制御
21.プラスミンを制御する因子を(プラスミンインヒビター(PI))という。
22.(プラスミノーゲンアクチベーター)を抑制する因子をプラスミノーゲンアクチベータインヒビター(PAI)という。
凝固・線溶の分子マーカー
23.凝固が亢進していることを評価するものとして、可溶性フィブリンモノマー複合体や(TAT)があり、それはトロンビンとアンチトロンビンの複合体である。
24.線溶が亢進していることを評価するものとして、EDPや(PIC)があり、それはプラスミンとプラスミンインヒビターの複合体である。
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